読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1958年7月発行 読谷村だより / 2頁

公民館運営研究 青年会運営研究 発表会を見て

公民館運営研究
青年会運営研究
発表会を見て 
知花英康
 六月二十五日には楚辺公民館で青年会運営研究発表会があって私も見せて貰ったが、両方とも刷り物、その他部落視察等準備周到で又研究テーマも時節柄適切な主題であったので他村からも沢山の来会者があり誠に盛会であった。殊に各代表の短時間で要領よく、明快なる研究発表、質疑応答、研究討議等実に見ていても痛快であった。
 顧うに本村の公民館は一九四六年戦後新読谷村建設の際中、日本新聞に文部省の公民館設立要綱の発表記事を見出したのにその端を発し時節柄最も必要な施設である居住部落が落ちつき次第可及的早く建設する事にせんとその新聞切り抜きは今も私が持っている。それで読谷村の公民館は其発足が比較的早く恐らく沖縄では読谷がまつ先であろう。随つて政府から指定されてその運営研究発表会を開いたのち既に数ヵ字に及んで居る。そこでお互が考えねばならぬ事は研究発表会が済んだからとて安心して足踏みしてはいけない。研究の実績を上げるのは是からである。又それを見んと他からの視察員も団体として或は個人として折々見える筈であるから今後一層注意して好成績を示すという覚悟が必要であり、是が又先駆者の責務でもあるそれで私は、「時世は進む足踏みは、退歩であると悟りてぞわが読谷は栄えなん、たえず進めよ公民館」と申し上げ度い。地元の協力が必要である。

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