読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1959年8月発行 読谷村だより / 2頁

一九五九年度行政状況報告(その三)

〔38号1ページの続き〕

われて居ります
これについてすべての医者は口を揃えて患者の早期発見と早期治療、患者の隔離と治療、環境衛生の向上啓発宣伝、教育が先決問題だと言われているのであります幸に本村におきましては五九年度予算に三三四弗を結核集団検診費として計上して一九五八年十一月二十五日字喜名を皮切りに準備会衛生教育 ツ反応実施、ツ判定、X線間撮、精密検査実施の方法により区役員有志、各位の協力は勿論のこと、コザ保健所並びに琉球結核予防会の絶大なる御協力と特にコザ保健所においては公看をフルに協力させ、最後の精密検査の費用は政府の負担にする等特別な配慮をしていただき、五月現在において九ヶ部落の検診を終了致し、対象者七七三五人に対し六、四八三人(実施率八三%)を検診致し、三四人の患者を発見致しその中二人は中等症で金武保養院に入院加療中であります。
これにより発見された患者は殆が軽症であります。
なお発見されて療養しなければならないような者で直接生活に困るような場合は社会福祉主事に紹介しそれに該当しない困窮者は準扶助世帯として以後の生活相談も行っております。又結核検診と同時に高血圧症が多くなる傾向にあると云われて居りますので血圧測定を致し今までに一三九名の異状者を検診致し医師への紹介等をやり高血圧予防の面にも考慮致して居ります。最早集団検診の要否については、申し上げるまでもなくその目的は早期発見により早期治療を施し一日も早く社会復帰をなさしめ健全な身体で明るい家庭生活が営めることにより保健福祉的な村が建設されることと思います。なお現在まで実施して参りました検診の状況と結核の現況については別紙の通りであります。

※結核集団検診実施状況(五九年四月末現在)は表のため、原本参照。
※読谷村における結核の現況は表のため、原本参照。

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