ほんこん向け輸出豚
人は計画産児 家畜は産めよ殖せよ
養豚が農家経済の上に大きい役割を果たしている事は今さらここで論ずる必要はないが、特に読谷のように耕地が極端なまでに零細化された現況においては農家にとって唯一の換金事業となっており飼育頭数も六五一四頭に達し全琉でも優位な養豚村となっているだけに豚価の問題は農家にとっては死活問題だといっても決して言い過ぎではないと思う。豚価の暴落は農家経済を混乱せしめる程に重要な問題であるので、その安定策の確立は数年来から軍官民ひいしく頭を悩し特に農家にとっては悲劇として叫びつづけてきた。漸くにして安定策の一つとして香港向け輸出の途が開けた勿論これだけで豚価安定が何時までも維持され農家経済が確立されるものではなく、生産コストの引きさげや加工の問題等いろいろあるであろう。とにかく暗夜の灯であろうが大きく期待する。
政府でも輸出豚価格差補助(農連に対して)として六○年度予算に$二五、○○○計上されており、村でも農協をとおして輸出される豚一○に対して一弗であるが奨励金を交付することになっている。
農家の皆様の御協力を切望してやまない。
※「ほんこん向輸出豚数の調(1959年7月末)」表のため、原本参照。
5月 6月 7月
喜名 8 21 15
親志 1
座喜味 8 24 24
伊良皆 2 2 6
波平 11 21 19
都屋 1 3 7
高志保 9 14 20
渡慶次 9 12 28
儀間 5 7 8
宇座 5 17 29
瀬名波 5 8 14
長浜 8 9 9
楚辺 7 13 36
渡具知 3 2 17
比謝 2 4
大湾 2 4 9
古堅 2 4 9
大木 3 8 15
比謝橋 2 2
牧原 1