よいお盆のあり方
一、お盆はなんのためにするか
お盆は家族の人々とに、亡くなった人々を心からしのびその冥福を祈るのが中心で、このほかに現在の父母えの孝養と世の中の人々にほどこしを行う日としてお釈迦さまの教えられた行事であります。印度の言葉では、ウランバナーというのが支那に伝わったときにウラボンとなったようです。
ウラボンというのはさかさまにつり下げられている者を救ってやるという意味で生前に犯した悪業の報いをうけて苦しんでいる人を助けて、極楽に送りとどけてあげるというのであります。つまり地獄の霊を救うためには仏壇に供物をそなえるだけでなく善いことを行ってその隠徳で助けるのですからお盆というものは慈善を行う日ということいなります。
二、なぜ盆踊りをするのか
お釈迦さまの弟子の一人目連という人がいたが、この人は修業をつんで遂に神通力を得ることができましたので最初に亡き母があの世でどうして暮らしているか見ることにしました。亡母は地獄におちて骨と皮ばかりになって苦しんでいました。この母に御馳走を送りとどけましたところ、母が食べようとすると火になって燃えてしまって食べることができません。目連は驚き悲しんでお釈迦さまにそれを救うにはどうしたらよいかと教えを乞いました。「お前の母は生きている時に慈愛の心がけがなくけちな人であった、その報いをうけて地獄に苦しんでいるのだからその母を助けるにはお前が母の分までも慈善の行をしなければならない、来る七月十五日には今まで修行をつづけていた坊さんたちに、沢山の御馳走や施し物をさし上げた方がよいその善事の報いが母の方にあらわれて苦しみから救われ極楽にいくことができる」と教えてくれました目連は早速そのとおり実行しましたので母は救われました母が地獄から極楽へ向かってうれしそうに踊りをおどるような足どりで進んでいくのを見て目連も余りうれしさに手の舞い足のふむところを知りません、それがもとになって今日盆踊りというものが行われるようになったと云うことであります。
三、お供えのやり方
仏前は荘厳に飾りお供物も次の五つが揃えばよいのであります。
1、燈明・・・ローソク等
2、お花・・・トゲのない生き生きとしたもの
3、お香・・・香りのいいもの
4、お水・・・湯茶、水等
5、食物・・・御菓子、果物、御飯等
(1)お燈明・・・仏の智慧を表すもので光明が一切の闇をなくするように仏の智慧の光明で心の迷いを除いて一切の苦しみの原因である悪を滅することを示したものであります
(2)お茶・・・怒りの心をなくして何事にも耐え忍べということで、ふくいくな花の香りは怒の心をやわらげるものであります。
(3)お香・・・清浄な香りで乱れた心を静め一切の臭気を除いて、心身共に正しい心を持って礼拝するためのものであり、又立ち昇る煙は人々の精進努力の表わすものではないのであります。それでなるべく香りの高いものがよく、その本数や回数も一本や一回でよいのであります。
謙虚な気持で香をたき正しい心で礼拝することが大切であります。
(4)お水・・・万物をうるおし育成するものであって博愛の心を表すとともに多くの汚れや心の垢を洗い清めるものであります。
(5)食物・・・生き物の生命を保ち力を与えるものであるのでこれを捧げて諸仏の守護をお願いし、又飢餓に苦しむものにはほどこする意味であります。
四、ほどこしのやり方
ほどこしの行いをすることによって、祖先の霊を極楽へ往生されることがお盆の重要な意味でありますがではほどこしとは一体どんなことをすればよいでしょうか
○物質的をほどこしとして食べ物や衣類または住居お金などいろいろな品物を貧しい人々に分ち与えることであります。
○精神的なほどこしとしていろいろな問題で悩んでいる人、悲しんでいる人達をなぐさめたり、力づけたり、解決の方法を教えてあげたりすることであります。
○肉体的ほどこしとして力をかしてあげたり、何か手伝ってあげることであります。
右三つのほどこしの中、自分のやりやすいものから実行に移せばよいわけであります、七月十三日から十五日まで盆まつりが行われているがこの期間内にはほどこしを行うことです。こうしてお盆はほんとうに有意義となりまた仏も救われていくことでありましょう。
五、お盆を迎える心がまえ
○お墓や仏壇、家屋内外をきれいにしてお迎えをしましょう。
○虚礼的な贈答はやめましょう。
○供物は無理をしないでミエやしきたりはやめましょう。
○食物はくされやすくないものにしましょう。
○盆踊りで風紀を乱したり夜ふかしをしないようにしましょう。
○お盆中は特に火の用心と子供の食べ過ぎがないよう注しましょう。
○さとうきびを供えないようにしましょう。(基本産業の育成)