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次は図表によって年令階級別を男女の比によって調べてみましょう。総人口では男女四八%、女五二%でで女一○○人に対して男は九一人でありますが年令階級別に分析してみますと○~九才まで、一○才~一九才まで、二○才~二九才まではいずれも男の方が女より多いという事であります。
特に二○才~二九才までは女一○○人に対して男は一○六人ですから「男やあまてなかたなかー」という事になりそうです。特に戦争の被害が多かったであろうと予想される三○~三九才では女一○○人に対して男は七五人、三○~四九才までは六九人という数字がはっきり物語っております。
以上のように○~二九までの階級、即ち戦後の出生や戦争当時児童生徒の階層では男女の比はほぼ同数で自然の状態であり男が僅かに多く、これは社会的に安定した場合は「男の四%強が常態だ」と云われていることを知る事が出来ます。戦争の悲劇は四○代五○代に未亡人を多く作り上げたということを数字がはっきりあらわしておることを見のがすことは出来ません。この事は配偶者関係関係調査でさらにはっきりするのでありますが次回にまわしまして人口についてはこの程度でとどめておきます。
老人調査(1959年9月1日) 読谷村
年令階級別 男 女 計
70~74才 121 217 338
75~79才 81 144 225
80~84才 42 72 114
85才以上 29 82 67
合計 273 371 744