読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1960年4月発行 読谷村だより / 2頁

甘藷温床苗床を設置して -渡慶次農事実行組合-

甘藷温床苗床を設置して -渡慶次農事実行組合-
儀間玉永

 甘藷の増収を望むならば苗床を作ることを忘れてはいけない、これはすべての作物も苗時代の因子によってその成長及収量に大きく作用するといはれています。
昔から苗半作という諺があることももっともなことである。
苗の選択を軽くして数年栽培するのちに品種の劣変を来すおそれがあるので品種の特性を備えた種藷を利用して丈夫な苗を植付することが多収の第一条件であると云う事を指導のもとに去る一月一六日村経済課及農改普及員によって温床苗床の設置について講習をうけ早速自分で設置し左の通りの結果がでましたので参考のために本紙を利用し掲載します。
一、温床苗床設置(フレームの利用四尺×一八尺)二坪
二、堆肥 五○貫(堆肥の厚さ八寸)
三、水肥 七○貫(堆肥を三○貫の時水肥四○貫施し仕上の時三○貫)
四、床土(肥土)四寸厚さに復土をなす
五、仕上、一週間後に種子芋を埋める。種子芋はなるべく旧七月植の長形の芋が適当とす
六、植方 畦巾四寸株間二寸にして水平に埋める
七、総仕上 上からもみがら五分の厚さおういをし上からビニール障子をかけて陽当りをよくする。
植付後の成績左のとおり
二月十日種藷伏込後十六日目に発芽五○%) 二十日目に百%の発芽揃 
三月十一日に第一回一・一○○本仮苗床へ三○坪植付た。
三月末日に第二回一・四○○本四○坪分苗を苅り取った。
四月二十日頃第三回に五○坪分を苅取り予定。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。