読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1960年4月発行 読谷村だより / 4頁

カやハエ、ネズミのいない村に(一)

〔46号3ページの続き〕

のできない水たまりに対しては、ボーフラの発生に応じてDDT、BHC除虫菊乳剤などの殺虫剤を一週間に一度位の割でまく。
2、成虫の駆除
イ、屋内については、壁、天井、流しもと床下、納屋などに二ヶ月に一回位の割合でDDT油剤をまく。
ロ、屋外の下水溝、溝ブタのうら、竹ヤブ石垣の穴などにも必要に応じてDDT、BHC、除虫菊乳剤などの殺虫剤をまく。
二、ハエについて
1、ハエの種類
ハエは日本だけでも約七○種が記録され、非常に広い分布範囲をもつが重要な種類には次のようなものがある。
○イエバエ=家の中でみられる最も普通のハエで成虫は食品、食器、厨芥、馬糞などに集り便所には発生しない
○ヒメイエバエ=イエバエより小形で家の中ではよく天井の下をくるくる廻っている、幼虫は糞尿だめや汚いごみ溜に多く発生する。
○オオイエバエ=イエバエよりやゝ大形で脚の色が褐色をおびており、人家附近に普通見られ、幼虫は便池、ごみ溜などに見られる。
○クロバエ=黒色で青味をおびた大きなハエで、幼虫は腐肉や糞便だめによく発生し獣、魚肉、乾物などに多く集る。
○キンバエ=青藍色か緑色に輝く中形ないし大形のハエで、野外の糞便や動物の屍体などに多く集る。
○ニクバエ=一タシマバエと呼ばれ、背中にはっきりとした三本のたてじまのあるハエで、魚肉動物の屍体糞便などにたかる。
このハエは他のハエと異り卵をうみつけずに直接幼虫を産みつける。
2、ハエの生活史
ハエの一生を表示すると次のようになる。
※表になっている 原本参照
種類によって、それぞれ産卵場所は異るがすべてきたないものに卵を産みつけるハエの卵は長さ一ミリメートル位で黄色いバナナ形をしており大体四○~二○○個の卵を一かたまりに産みつけるクロバエは便所のふみいたの下面等に産卵し、これから小さなウジ(幼虫)が発生し、ウジは便池内で成長する。
ウジは二回脱皮し、便池からはい出して便池附近の土中にもぐり、そのまま小豆色の米だわら状のサナギになる。
数日するとサナギから、からを破ってハエ(成虫)が出てくる。
ハエの産卵数
イエバエ 一○○~一五○個
ヒメイエバエ 四○〃
クロバエ 三○○〃
キンバエ 三○○〃
サシバエ 五○~八○〃
ニクバエ 一○○~二○○
成虫(ハエ)の生命は夏期において約二ヶ月(イエバエ)秋から冬にかけての寒冷期には一○○~一五○日(ヒメイエバエ)の長生をする。
3、ハエの発生場所
幼虫の発生する場所を知ることはハエの駆除に最も大切なことであるが、発生する場所は種類によって異る。即ちイエバエ、サシバエは植物性の腐敗物質に幼虫が発生する。これらのハエの大部分は畜舎がその発生源になっている。
ヒメイエバエ、クロバエ、ニクバエは好んで便池及び動物性のくさったものに発生する。
ウジの発生する場として重要なものは便池、ごみ溜、堆肥、動物の死体などである。ハエは一般に明るいところや明るい色を好み昼間に最もよく活動する。
4、ハエの駆除法
1、発生源の除去
ハエが卵を産みつけて、幼虫であるウジが発生する場所は、便所、ゴミ溜、ゴミ捨場、肥溜、畜舎、堆肥舎など、その場所がきまっている。ハエを駆除するためには、これらの発生源をなくすることが根本である。
(イ)便所の汲取口や便器はきちんとフタをして便池の中を暗くするとともに窓には金網をはる
(ロ)ゴミ箱には完全なフタをつけ箱は黒ぬりとする
(ハ)台所から出るゴミの管理を充分にする。
(ニ)肥溜には完全なフタを、堆肥には充分な維持管理をする。
(ホ)畜舎は清掃を励行し一週間一回はしきわらをといかえる。

区長会協議事項
一、日時 三月二十二日午前十時
一、協議事項
一、一九五九年度決算説明について決算書により説明を行う。
二、住民登録実施について 四月一日現在で調査をする。
一、日時 四月二日午前十時
一、協議事項
一、村長選挙結果について
三月二十七日選挙会を開き知花成昇氏当選決定した(無投票)
二、一九六○年度不動産取得税新築家屋の報告について 四月十一日の区長会迄に報告
三、衛生用薬品の配付について DHCを配付する。
四、精神病者の取扱について
不法監置してはならない。監置の場合は行政主席の許可を要す。
一、日時 四月十二日午前十時
一、協議事項
一、軍用地料支払について
四月十四日-十五日
読谷飛行場と牧原(別紙の通り)
二、一九六一年度予算編成に対する懇談会開催について
各部落有志等との懇談会をもつ
三、ボーロ、読谷両飛行場の黙認耕作について 地番、地目、耕作坪数(実際耕作坪数)

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