読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1960年5月発行 読谷村だより / 1頁

三千七百米の失対道路

三千七百米の失対道路
 一九五三年九月一日に労働三法が立法されて其の後に、失業保険法、職業安定法、失業対策法と、労働保護法が立法化された。経済効果と雇用効果と村民に喜ばれている失対事業の目的も多数の失業者の発生に対処し、失業対策事業及び公共事業にできるだけ多数の失業者を吸収しその生活の安定を図るとともに、経済の興隆に寄与する。とされている。
 本村では一九五九年度第二、四半期からこの事業を開始しているが、今年度は凡そ七千人が就業し約八千弗の工事が施工されている。この工事は主として部落内の道路整備で年間約二千七百米の凸凹道が写真の様に鮮やかなかまぼこ型に新設、補修、改良されている。
 現在職業安定所の調査による本村の仕事にあふれこの事業に就労している適格者は九十名で、明日への生活の糧を求めて暑さ寒さを厭う事なく、汗を流して公共の福祉増進に一役を務め働く職場に笑いあり、冗談あって暮れる一日に貧しい気持を乗り越えて明るく生きようと努力している労務者に、吾々はあたたかい声援を送りささやかなりとも歓びをわかち合っていき度い。
 六○年度の事業は座喜味、伊良皆、渡具知、喜名、瀬名波、渡慶次、宇座大木と何れも部落多年の懸案だった道路が整備された訳で部落発展の大きな動脈となる事を期待している。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。