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1960年8月発行 読谷村だより / 1頁

歳出$140、154、00 知らせる義務と権利(一九六一年度予算について)

歳出$140,154.00 
知らせる義務と権利(一九六一年度予算について)

 本年度予算については前号において才入面の御説明を致しましたので引続き才出面について申し述べてみたいと思います。前号までに述べました村長施政方針に基きまず民生施設の改善と村民生活文化の向上を図るという方針の下に才出予算総額の二八、三六%(三九、七四八弗)がこの面に計上されています。これについで役所費の二六、七五%、社会及労働施設費二○、九五%、産業経済費の一二、三八%等が重点的に計上され以上で大体総額の八八%余を占めているのであります。以下各款別について御説明申し上げることに致します。
前号の予算総括表でお知らせ致しました通り才出は一款から十二款までにより構成してあります。

=会議費=六、六○三弗

 みなさんの代表者である村議によって予算や村政のあり方を決定する費用で計上されています。その主なるものは議員さんの報酬二、二三二弗、費用弁償や本土研修の出張旅費に三、二○○弗、議会職員給四五六弗、需要費四七五弗でその他負担金、職員手当、交際費等に二四○弗が計上されています。

=役所費=三七、四七七弗

 本款は昨年に比較して、五、一七四弗増となっています。その理由は、役所職員の増員と、備品費(トラック一台、村民会館ホール用机)の増大が大きな理由であります。
職員の増員の大きな訳は、一番目に去る四月から、新しく住民登録法が施行されたことと、従来まで琉球政府で直接支払いがなされていた。軍用地料が、市町村の委託業務となったこと、それに土木関係の建設事業が活発になったことで、役所の事務、事業量の膨大による、必然的増員であります。
 備品については、今まで軍から無償で払い受けて使用していた、四分ノ三トラックとジープがあるけども、特に四分ノ三は燃料を多く費して、不経済であり、また、火発場設置によって、霊柩車の必要性が住民から強く要望がありましたので、四分ノ三を改造して、霊柩車として、村民に使用せしめて、代りに一屯トラックを購入し、土木事業関係をはじめ、該新しいトラックをフルに活用して最も効果的に使用する考えであります。
村民会館ホール用机については、今までは腰掛けは準備されてあるが、特に祝賀会、披露宴等の場合机が揃ってないために、大変不便をかこっていましたので今度それを解消するために、頑強で上品な机を備え付ける所存であります。
それによって、今まで祝賀会、披露宴等余り利用されなかった、村民会館を、名に相応しく、有効に運用せしめたい考えであります。
 第二款は、第一項の役所職員費と第二項の営繕費、第三項の諸費とからなっていますが、本款は村の行財政を円滑に運営するに要する最小限の職員の人件費と、並びに需用品及び事務用品等の経費であり、その執行には経費節減に常に意を用いて、効果的に執務、執行する心構えのあるところを申し上げて、細部の説明を省略致します。

=消防費=二、二一四弗
 消防は、予防消防を第一義とする考え方から、或いは義務的経費という立場から、例年変化ない予算計上であります。特に今年は、その方針に沿って防火用溜池設置の施設費として、六○○弗を計画して三○坪の溜池を四ヶ所設置して目的の予防消防の邁全に努める心算であります。

=土木費=三九、七四八弗
 村道の総延長は一、四九一米で毎年二人の工夫を常置し、約三千弗の道路維持修繕費を予算に計上して道路の維持管理を行っていたが今年度は瀬名波線、大湾線、大木、比謝線の各部落を通ずる約千米を排水施設の完備による住民の保健衛生の上からもコンクリートや石積側溝を施工し、年次的に全線の排水施設を計画して居ります。尚戦後軍によって新設或いは拡張された大木、古堅線。大湾、古堅線、都屋、楚辺線三、七○○米に対しては村道規程による巾員で両側測溝を設けてこれに接収された土地の地目、等級、地積、所有者別を明らかにして将来買上時の資料を準備して居ります。
 又二目に道路新設改良費を設け村道以外の部落内の道路整備に当り一、四○○弗を計上してあります。
 戦災部落復興助成金については七月十八日に配分委員会を開き、予算額三一、九三七弗の配分基準を次の通り決定し、六○年度分は既に交付済で、予算額の五○%を賃貸料割に、二○%を地域面積割に二○%を所有面積割に、一○%を均

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