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1961年10月発行 読谷村だより / 3頁

読谷村戦前の郵便貯金等払戻

読谷村戦前の郵便貯金等払戻
獲得期成会 結成さる
会長に、村長知花成昇氏 
副会長に仲本政公氏 町田宗美氏

 戦前の郵便貯金、郵便為替、振替貯金、簡易保険、郵便年金等、まだ支払われない債権の払戻しを早急に実現するために、全琉球の運動が展開される準備が進められています。 本村の債権者も立ち上って、この運動に参画して、早く債権者の権利が獲得できるための、組織をもって、活発に推進しなければお互いの目的を早く、要望の通り実現することは困難であると思うのである。
 この問題は、戦後間もない頃からの要望であるのに拘らず、なかなかその希望が達成できなかったのも、組織的な、継続運動が足らなかった恨みがしないでもないので、この際債権者で期成会を結成して、協力に押し進め、一日も早く、一円対一ドルの換算率で払戻しの実現を期したいものであります。
 なお、この会の会員は、戦前の貯金通帳等のような、証拠証書類等を現在保管する者だけでなく、誓って、貯金等をして、未だ払戻しを受けていない者も含む全債権者が会員となり、みんなが一丸となって、日本政府に対して、権利獲得の実現を訴える訳であります。
 その結成大会が、去る十月十日午後三時から、村民会館において開かれ、会長に現村長知花成昇氏、副会長に、議会議長の仲本政公氏と助役の町田宗美氏がそれぞれ選任されました。
 さらに当日、新会長の力強い挨拶のあと、大会宣言の緊急動議が提案され、満場の拍手をもって、その案が決議されて、本会の行く先を強く出発しました。

宣言
 戦前の郵便貯金、郵便為替、簡易保険、郵便年金等の早期支払いと、換算率の引上げは、全住民多年の念願であり、その実現に努力を続けてきたのであるが、それが解決されないままに今日に至っている。
 これらの払戻しは、沖縄に対する援助ではなく、日本政府の当然の債務であ

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