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1962年2月発行 読谷村だより / 3頁

甘藷の奨励品種各字へ配付

甘藷の奨励品種各字へ配付

品種
(イ) ナンゴク
(ロ) ヨギムラサキ
(ハ) アキホコリ
(ニ) 農林一七号

 何れの品種も一九六一年一月二三日品種査定委員会に於いて奨励品種として決定された品種である。本村では早速本年度予算に於いて村委託苗口を設置し六○○㎏の種いもが生産され二月十五日各部落へ配付した。此の種の甘藷は早生種で収量も多く耕地の狭い本村に於いては非常に有望な品種と考え今度各部落へ苗床を設置し部落の普及を計っていき度い。
品種の特性と試験成績(琉球農業試験場)

(1) ナンゴク
夏植え及秋植えに適しているジャガール及びマージの何れにも藷重と蔓重の収量が高い。蔓の繁茂が大であるので窒素質肥料を多く施すと蔓ぼけのおそれがある。又蔓根藷が他品種よりも多いので蔓返しを行う必要がある。成熟調査の結果は沖縄百号が五ヶ月目の収量が最高であるのに対し本品種は七ヶ月目に最高を示し晩生型の品種蔓重指数が特に高い。澱粉含量は沖縄百号より低いが単位面積当ては高い、病害虫に対する抵抗性は夏植えで沖縄百号程度秋植えで三ヶ年皆無本品種は藷梗が長く深入りするのでアリモドキの被害が少ないようである。藷重蔓重とも収量は高いが食味は劣るので家畜飼料特にサイレージ用として最有望品種である。

(2) ヨギムラサキ
ジャガルの琉球農験で夏秋植えとも四、○○○㎏の藷重を示しマージのコザ農験支場で両期作とも最高収量を示して早生型の多収品種である蔓重はマージ地帯よりジャガル地帯に於いて高い。澱粉含有率は沖縄百号より劣るが単位面積に於いては優っている。病害虫には弱いので植付前にアルドリンかヘプタクロールを散布すべきである。

(3) アキホコリ
夏秋植えとも収量は高いが藷重蔓重とも秋植えの方が率が高いので秋植え用の品種より大で乾燥には幾分弱くジャガルの肥沃向地向きである。採苗数が劣るので苗床面積を増す要がある食味は沖縄百号より落ちる飼料用特に秋植え品種として最適と思われる。

(4) 農林一七号
両期作向きの品種である土壊別では幾分である。茎葉の繁茂が他品種に劣るので窒素肥料の増施を要する。又野その被害も多い傾向にあるので注意を要する。本品種は藷の揃いも良く澱粉含量が他の品種より遙かに高いし食味も良好であるので澱粉用及び食用として栽培するとよい。

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