読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1962年12月発行 読谷村だより / 3頁

第一回生活改善グループ実績発表(一)

〔78号2ページの続き〕

ました。
未だ未だ計画実施中ではございますがその内容に就いて少しばかり上げて見ます。
グループ頼母子約五ヶ年分で食糧確保上必要なアイスボックスを求めることに成功いたしましたし更に子供達の勤労の賜である貯金の一部を情操教育面とに向け子供達への報償として子供達の希望をとり上げてオルガンを購入致しました。
オルガン購入の際に私達夫婦は欲を出してテレビと思いましたが家族会議の結果テレビは二ヶ年計画で後にする事に決議しました子供達の家事分担は新聞配達又ヤクルト配達、炊事の手伝いとやってくれますが学業の余かを利用して手伝ってくれます。
それで親として気になりましたのは学業成績への影響でありましたがよそのお子様並みの成績を納めている様でございますのでその点特に心配をいたした事はございません。
購入いたしましたオルガンも子供達の勤労精神のたまものとしてあたえられたものとして楽しそうに仲良く練習にいそしんでおります。
そのような姿を見るにつけ親の私も子供達に負けないように自動車に乗って配達当番の子供の代理の任務にあつささむさにこだわらず生活の生き甲斐を感じながら楽しくペタルをふんで明日への希望に輝き何んの苦も感じません。
私達のグループ活動にあたりましては部落の区長さんを始め有志の方々の一方ならぬ御援助と御指導をいただきもったいない程でございますその方々に対しても報ゆる事の出来るように努力しております。
事業計画も熱意ある会長のお世話をしていただきますので今後尚一層がんばっていきたいと思います。
私達のグループ活動に拍車かけて下さいました前年度の発表者松田よし子さんが私共こうはいに示して下さるリーダーとしての人格にも全員頭のさがる思いをいたします。
私共グループ員は常に口ぐせのように「成せばなる成さねばならぬ何事も」の信念に燃えております。よくぞ大湾グループの一員になれたと感謝の念で一ぱいでございます。
最後に当時幼かった子供達も成長しそれと同時に時代の動きもいちじるしい変化と進歩のゆるみない今日私達一家の主婦はますます元気で楽しい明るい家庭造りにグループ活動を通してはげみたいと思います。
なお私が本日の発表会で此の席上に立つ事の出来ましたことは、私達グループの皆様方の心のふれ合いの結昌でありまして心から感謝を捧げる次第でございます。
皆様どうもこれからも御指導と御協力を私に下さいましてよりよきよろこびをおわかち下さいますようお願い致しまして私のつたない体験発表を終ることにいたします。
御静聴まことにありがとうございました。

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