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1964年3月発行 読谷村だより / 3頁

卒業証書を手に 五八八名が学窓巣立つ

卒業証書を手に 五八八名が学窓巣立つ
 螢の光窓の雪………
仰げば尊し我が師の恩……
 春めいた学校の庭先から静かに流れて来る。
 別れを惜しむあの歌この声、学窓巣立つ学徒の憧れの門出、
 進学する者、実社会に出る者、いよいよ卒業となると学園の別れは懐しく、さびしく辛い。 三月三日の読谷高校卒業生は村内出身者で男四九名女五六名で計一○五名。読谷中校が男一五五名、女一五八名、計三一三名。古堅中校が男八六名、女七九名計一六五名が学校を卒業する。
 進学者は別として実社会に出る者は今度は就職の関所がある。
 働く事は生きる為に欠かせない要素であり、働くにしても自分に適職であるかどうか、これから自信をもって職場開拓に乗り出さなければならない。
 村では職業補導訓練や、或いは政府労働局主催による本土就職者の合同訓練等を行なって、就職に対する心構えを養成し、極力皆が希望を抱いて就職出来る様につとめているが、現実は決して甘く容易なものではない。
 社会にでる皆さんは身につけた教養を基に、忍耐強く、勇気をもってフワイトをもやして社会の荒波にいどまねばならないでしょうそして皆で彼等が新しく踏み出す社会への貴重な第一歩を愛情と誠意をもって迎え、希望と自信をもって明かるく楽しく働ける様に意の鞭を怠ってはならない。

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