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1964年7月発行 読谷村だより / 1頁

施政方針 

施政方針

 一九六五年度の予算審議を要請するにあたり、新しい年度における施政の概要について申し上げます。
 まず最初に、一九六○年六月一日より助役に就任した、町田宗美氏は、去る五月三十一日をもって、任期満了になりましたので、その御報告と共に、只今助役が空席であること、その後任については、なるべく早く、立派な人を選任し行政機構を整えまして、民主的で能率的な行政を目ざし、村民福祉増進のために、責任をもって、村政を担当したいと思います。
 ではこれから、本年度の重点実施策について申上げることにいたします。

一、農業の振興について
 昨今のすべての企業は近代的企業経営に向って技術の改善、経営の合理化等、意欲的に経営し、その隆盛は凄じい進展をみせておりますが、農業のみは今尚前近代的で生産が低く、他産業と比べて、農業所得は、はるかに劣っている状況にあります。
 本村は全村民の七○%が農家であることからして、農業振興こそ、村民経済の発展につながる重要な問題

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