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1965年1月発行 読谷村だより / 2頁

生産の合理化と平和を希う 読谷村農業組合長

生産の合理化と平和を希う 
読谷村農業組合長 神谷 乗敏
明けましておめでとう御座います。
永却に時の刻みは正しく同じ早さで進んで居りまして変る事はありませんが、新しいお正月を迎えると人間の心の区切りをつけ、新しい将来に望みをかけて何事でもやってのける云う心のしまりを新たにするのが正月だと感ずる次第であります。
普段は只自分の仕事の為に流れ行く歳月に目を向ける暇もなく過ぎ去って参りましたが、正月を迎えるに当り歳の始めかと心身共に改まる気持ちになりまして今年こそは吾々に幸多き年であります様にと、神仏に襟を正して祈願致すのは皆様同様変りない事だと信じています。家族や職場だけでなく総ての社会が充実した本当のしあわせになります様、祈ってやみません。幸福とはと問われると一言では返答に困りますが、私は常日頃幸福とは自己の仕事が思う通りに取り運ぶその都度都度が幸福だと信じています。例えば甘藷堀取り作業の場合、一斤以上もあるいもがころころと鍬も打ち込めない位でてくる時こそその人は幸福だと考えています。
昨年は爆風もなく農作物も順調な稔りでありますが、世界的な豊作で糖価が下落し甘庶作農家にとっては勘だ淋しい正月かとも考えていますが吾々が好むと好まざるにかかわらず社会の経済状態はキビシサを増してくる事と推察されます。
然し世界的農作とは、いい替えれば平和になって生産に励んだ結果だと思いますであるとすれば吾々は生産の合理化を図り全智をしぼってコスト低減に努力し世界の農民と共に手を取り合って平和を希い楽しい、文化社会を御互の手に依って築き上げる事を新年に当り御ちかい申し上げて新年の御挨拶と致します。

※写真は原本参照。

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