読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1965年9月発行 読谷村だより / 2頁

としよりの日 としよりの福祉週間 第一回老人大会 老人福祉法の制定 老人福祉年金支給促進を請願決議

としよりの日 としよりの福祉週間
 老後の生活が明るく豊かなものであることはすべての人の心からの願いであり老人の福祉は単に「老人」のためばかりではなくすべての人に共通したものである。ところが人間の寿命は毎年伸びる一方であり沖繩のばあい、六〇年の国勢調査によると総人口の八パーセントにのぼった。
現在では人口の一割に達していると推定されている。平均寿命も男六十八才、女七十五才となっている。男は働き蜂のようにあくせく働いて、心身の疲れがあってのことか、また女は、女性ホルモンの神秘からか、わからないが女が五、六十ほど長生きできることになっている。ところが老人の「老後」は満足ではない特に沖繩の老人福祉は本土に比べ皆無の状態である。本土のばあい、世界に先がけて、一九六三年七月に立法化し、国及び自治体は六五才以上の、定期健康診断総合福祉センターなどの建設”老人の健康と福祉”に積極的にとっくんでいる、さらに老令年金制度もあって、七十才以上の老人には月額四ドルが支給されている。沖繩では五九年ごろから老人福祉対策が叫ばれるようになり、沖繩で始めて読谷村が老人福祉年金を支給されるようになった。最初は■■から今年は三ドルとなり十五日のとしよりの日に支給されます。人間の寿命が伸びると社会の変化にともない、老人福祉も児童福祉とともない、大きな課題となりつつあり一日も早く老人福祉法を設定してもらいたいものだ。
読谷村理容師組合(上地稔会長)では「老後をすこやかに健康で過ごして下さい」と去る九月六日村民会館に於いて、村内の老人約三百人を休日を返上して無料で調髪を行ない、おじいさん達は「ひじ小剃て後や鏡の見しらんどやふう」と口ずさみなから、終始にこやかに、十四日の老人大会で合いましようと別れをおしんでいた。

第一回老人大会 老人福祉法の制定 老人福祉年金支給促進を請願決議
読谷村老人クラブ連合会(当山真志会長)では九月十四日読谷沖映で第一回読谷村老人クラブ連合会大会を行なった。大会は経過報告、役員紹介、意見発表、大会宣誓においては次の五項目を採択した。
一、健康増進に努めましよう。
二、修養に心掛けましよう
三、仕事に請出しましよう
四、楽しく交わりを致しましよう。
五、娯楽を取り入れましよう
老人福祉法の制定、老人福祉年金支給促進に関する請願決議を採択、行政主席、立法院議長あて請願することになった。
その後池原村長は「今日まで時代の流れを身をもって体験し今日の読谷村を築いてこられた、みなさま方の苦労に対して、感謝を申し上げ、今後ともますます元気で後輩の指導にあたって下さい」とおじいさん、おばあさんを励ました。
※■箇所は本文にて認識不可。

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