学芸「詩」
古堅小学校五年生
金 城 智恵美
ないてる子
あそびかえりの、おひるすぎ
一年生の女の子
ひとりしくしく、ないていた
「どうしたの」「どうしたの」
おじさんたちが、やってくる
青年たちも、やってくる
一年生は、なくばかり
しばらく、さわいでいたけれど
だれかが、その子をいたわって
おうちへ、つれて帰ってゆく
あとはしずかな、おひるすぎ
赤いトンボが、二つ三つ
古堅小学校四年生
池 原 恒 輝
家つくり
家つくり
いそがしそうだ
次から次から
セメントを入れた、バケツが
人の手から手へ
わたっていく
家つくりって
いそがしそうだ