読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1971年7月発行 広報よみたん / 2頁

施政方針演説 村長 古堅宗光 

施政方針演説 村長 古堅宗光
 一九七二年度の才入才出予算の御審議をお願いするに当りまして、村政の方針ならびに、新年度諸予算案の大綱について申し述べることにいたします。
 先ずはじめに、私が昨年十二月村政担当以来今日まで議会御当局ならびに、村民の支援と御協力を賜わりまして、早半ヶ年を送り、その間において、
(一)村の経済開発基本構想策定に着手(五月三日報告を受ける)
(二)長期事業計画の策定
(三)未舗装村道全線(住宅地域内の瀬名波、波平、大湾線)の改良舗装工事の着手
(四)座喜味城跡の村管理による公園計画、
等の事業計画が、議会の全面的協力を受けまして、着々進められつつありますことを、村民のみなさんに御報告申し上げますと共に深甚な謝意を表する次第であります。
 さらに、この間に村民待望の読谷村への企業第一号として、株式会社沖縄イソノセンイ工場の建設着工がありました。読谷村の経済発展をもたらすものとして御協力なさいました地主ならびに関係の皆様に対してこの機会に厚く感謝申し上げます。
 さて、読谷村経済開発基本構想につきましては、かねてから沖縄経済開発研究所に、その調査研究を委託しましたが、先述のとおり去る五月三一日に報告書を受けております。
 本議会の会期中に報告説明の機会を持つ計画であります。基本構想の策定に当って、かつて議会で御説明申し上げましたように、本土の社会、経済の動向等、広く高い視点と長期展望に立脚して、やがて発展、進歩変動する経済社会に対応すべく、大胆でユニークな提案がなされております。
 経済成長第一主義、都市化の進行する中で、読谷村の政府一号線沿線の美しい山なみ、比謝川河口の渡具知から残波岬に至る起伏に富む海岸線、内海の美しいリーフとサンゴ礁等の自然影観は、正に読谷村の何ものにもかえがたい財産、宝でありましょう。
 コザおよび那覇都市圏から最も近い「緑地」と「美しい海岸と海」を有する読谷村は、この美しい清楚の自然を保持し、有効に活用して、読谷村経済開発のエネルギーの拠点にすべきと考えます。
これは、読谷村の他の市町村に優る点であり、読谷村の特性の第一点であると思います。
 第二点は、企業浸食の波から、都市化の波から幸か不幸か軍用地であるという与件が防波堤となって、未開発の自然の広大な処女地が温存されているということでありましょう。さらに読谷村の将来の社会、経済的役割を中部圏に広げて考えてみる場合、中部東海岸の臨海工業地域としての分担役割、コザ市圏の消費、娯楽中心の役割、嘉手納空港の民間機能の重要性等に対して、読谷村は各それぞれ地域と生活、経済圏を同じくする。通勤距離にあり、ベットタウン地域であり、臨空港業地域として、その役割を果し得る地域であります。
 そのような読谷村の自然的特性と、読谷村の地域分担の機能から、読谷村の開発は
(一)美しい自然を保持し、それをエネルギーの拠点とする
(二)(一)に調和する教育、文化情報等の知識産業
(三)(二)に調和するレジャー宿泊施設
(四)中部、沖縄、日本の中で読谷の果し得る機能を積極的に分担する。
これを簡略に称して「厚生文化都市」というユニークな性格づけをして、読谷村を「清澄で美しく、文化の香り高い豊かな都市」構想を着実に築きあげんとするものであります。
 しかし、先述のとおり、この開発基本構想は現在報告を受けたばかりであります。これを真の読谷村のものにするために、議会はじめ村民の理解と合意の上にはじめて、村民の中に基本構想の根がはり、読谷村のものとなり得るものです。
 さらに、構想の提案は至って斬新で、大胆、ユニークな構想であり、その構想の実施計画をはじめ実行するためには、琉球政府が樹立した長期経済開発計画、日本政府の新全国総合開発計画の上位計画とのパイプの結合、関係上級機関との密接な連絡、あるいは民間サイドへの提言、PR、透導等有機的連絡を図ると共に、沖縄海洋博覧会の残波岬誘致も、読谷村経済開発基本構想の誘発事業として若しや何処に会場が決定されようとも、後悔のない努力を傾けて行きたいと思います。
 次に一九七二年度予算大綱について述べることにいたします。
一、土木建設事業について
今年は特に道路整備を重点に長期事業計画に基づき村道整備、農道整備、部落内道路および配水施設整備等の生活環境の整備拡充を図り、文化的生活の向上と産業、経済発展の基盤整備を推進する計画であります。今年度は、長期事業計画による道路整備事業実施計画の初年度でありますので、どうしても長計をスタートさせたいと思いまして、該事業に二万八〇〇〇ドルの村債を充当したいと思います。
なお一九七二年度は前年度において日本政府から特別交付税として交付された財源による、四本の村道工事と農道補助事業の予算繰越事業、また新年度の約三本の部落内工事と二本の村道工事等多くの工事を予定しておりますので、測量設計を外注する計画もありますのでよろしくお願い申し上げます。
二、農林水産について
主要作物のキビ、イモについては、今日まで施策を進め、品種の維持更新、改良病害虫の防圧、肥培管理の改良等、専ら単位収量の引き上げと、キビの新植を奨励して増産を図って行きます。養豚振興につきましては、読谷村養豚組合から陳情を受けた養豚まつりは、かつて議会の御審議の過程でも一年おきが適当であるということもありましたので今年は予定通り実施し、養豚読谷村、優良仔豚主産地読谷村の名声を持続して行きたいと思います。
読谷村の豚の優良種の増大と、品質の向上により、いやがうえにも、読谷村を豚の名産地にするため、(一)優良種豚場の指定、(二)産仔能

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