第十三回村普及事業実績発表から
計画生活を目ざして 波平生改グループ 知花キク
私が結婚しましたのは今から二五年前のことで、当時は終戦の物資難もあって財産といえば二百坪足らずの畑と二人分の茶わんだけという新婚のスタートでした。以来次々子宝に恵まれ今では七人の母です。
長男の高校入試も目前にひかえた頃、わが家でも果たして人並みの教育をやって行けるかと不安になり、その時から、今のような生活ではいけないと思い、何とかしなければとあせりも出た
さて、子供の教育費がいくら必要なのかと疑問がわき、家計簿記帳を思いたちました。初めは自己流、ただ収入と支出をつける程度のものでした。一九六五年に村で段階別の家計簿研究会が発足し、私も研究会のメンバーとなり、翌年から本格的に家計簿研究に取り組み、毎月の研究会の中で費目分類のしかた、日計、累計、月計、半年計、費目別割合の出し方を学び初めてわが家の実態を知ることができました。現在までには六州の家計簿をしめ、今ではわが家の家計の変動をつぶさに見ることができます。集計の結果をみますと家族の多い割に収入の少ない事に気がつき、家族ぐるみで収入アップに努力しました。夫も共同事業から独立し、長男も公務員のかたわらビニールハウスによる野菜作りをし、次男も高校の助手のかたわら大学に通い、生活は苦しくとも、子供達の独立心が旺盛になってきました。
六ヶ年の家計簿の実態は別表の様になり、記帳して四年目から予算生活に入れることができました。
今は活動期ですので教育費と家族の健康維持のための経費に重点をおいた予算の組み方をしていますが、今年から夫婦の老後のための貯蓄として農協共済の経費も予算化しています。長期設計も立てていますが、子供の教育、結婚、増改築計画などあと十年が山場なのでくじけず頑張って行きたいと思っています。
家計簿の研究は人間の一生課題だと思い、私達のグループでも毎月このことを中心に活動を続けています。また私の部落(波平)は一昨年から濃密指導部落になり村で貧血検査の結果、貧血者の多いことがわかり、その対策としてバランスの取れた食生活をしようと、今年から食生活研究会が毎月開催され私もさっそく入会して研究しています。「金をかけただの充実した生活内容になっているか」ということは家計簿記帳者の悩みの種であります。
特に最近所得の増大で食生活は良くなったといわれていますが、色々な資料でみる栄養調査の結果ではアンバランスな事が問題になっていますので私達の考えている事とのズレがあり疑問がおこります。最近私も三日分の食事調査をし飲食費と共に検討してみますと、新たな問題点を見つける事ができたので今後はその改善に更に研究を続けて行くつもりです。
最後に、私のこの体験をとおして若い方にこれから当然来る活動期にとまどうことがないように早く目ざめて家計簿記帳をして計画生活による安定した生活をしていただくようおすすめいたします。
※「家計費支出の実態(1ドル=360円)」は表のため、原本参照。
忘れぬ人情若夏国体!