読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1976年1月発行 広報よみたん / 2頁

新春を迎えて 読谷村長 山内徳信 あけましておめでとうございます 読谷村役場

新春を迎えて 読谷村長 山内徳信
 村民の皆さんへ!
 明けましておめでとうございます。
 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 春の光りを浴びて自然の草木は本年も咲きほころびています。
 人間一生の間に幾度となく迎える正月でありますが「正月」というと、やっぱり心がときめき、顔が輝き胸おどり、生き生きとして感激にうたれるものであります。
 「一年の計は元旦にあり」といいまして、正月気分が、人間に喜びと希望を与え、新しい年への計画と意欲を起させ、人間の進歩向上と再出発へのチャンスを与えるものであるといえます。
 村民の皆様、どうかインフレと不況の厳しい社会情勢に屈すことなく今年も明るく、逞しく、健康で、希望を抱いてあ互いに頑張りぬこうではありませんか。
 村民の皆様へ!
 胎動期を迎えさらにみんなで前進しよう。
 読谷村の村づくりの基本的な考え方は「人間性豊かな環境・文化村」づくりであります。五〇年度の歩みをふりかえってみますと、読谷村にとって昨年は山程の難問題を抱え、その解決と方向づけを確定し、一歩一歩前進した年でありました。
 ちなみに、五〇年度の歩みを概算してみますと、第一次産業関係の振興策の方向づけとして農業振興地域整備計画の策定。新しい村づくりの基本的作業としての都市計画用途地域の設定並びに行政区改善の再検討による基本的構想の策定。トリイ通信施設の返還地域の地籍調査に関し、国県村の三者の文書協定の締結により地籍調査の実施。
 読谷飛行場の返還要求の具体的取り組みの方向づけ
 教育環境の整備拡充、建築土木工事等の推進、弾薬処理場の問題、読谷山花織の法人組織化等が進められてきましたが、解決の方向づけができたのは今年こそ、その解決の年たらしめるために村民が一致協力してことにあたらなければなりません。問題が山積する中で、なかんずく、新しい時代にふさわしい農業を目指し農業振興のための諸制度を活用して実施に移さなければなりません。
 今年はもう一つ村民をあげて取り組まなければいけない大きな仕事があります。それは本村の九五%に及ぶ「地籍の調査」であります。このような大事業を完成させるためには村民一人びとりの理解と積極的な協力が是非とも必要であります。
 そのことを全村民に心からお願い申し上げます。
 村民の皆様へ!
 希望と情熱をもって今年も。
 読谷村は昨年七月、沖縄タイムス賞を受賞し、社会的に「立派な村」として評価されました。私達村民はそれにはじないような立派な村、生き生きとした希望のもてる村、コミニティ作りに努力しなければなりません。
 村政の基本方針である憲法の理念「基本的人権を尊重し、平和を守り民主々義を発展させ村民主体の自治の確立を目指し、文化的で豊かな村づくり」を日々の生活を通して創造的に実践されますようお願い申し上げます。
 今年も厳しい年になることと思います。厳しい冬の次には暖かい春の訪ずれを信じ、お互に励まし合い勇気をもって進もうではありませんか。
 おわりに、新年を迎えられました村民各位の御健康と御多幸をお祈り申し上げまして年頭のど挨拶といたします。
 昭和五十一年 元旦

あけましておめでとうございます
読谷村役場
村長 山内徳信
助役 安田慶造
収入役 池原恒徳
教育長 宮城伝三郎
総務課長 新垣喜一
企画室長 町田宗信
住民課長 知花幸栄
厚生課長 松田重信
税務課長 伊波宗盛
固定資産評価室長 上地正夫
建設課長 比嘉徳栄
経済課長 上地芳雄
保健衛生課長 知花誠輝
水道課長 仲宗根憲栄
消防長 知花行雄

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。