人間として生きぬき平和にくらすために 4たび声高く内外に「平和宣言」 4本年度の実施事項 (1)教育諸条件の整備と社会教育並びに文化活動に関する施策 (2)産業経済振興に関する施策
〔287号2~4ページの続き〕
③文化財の保護と文化運動の展開
人間社会のすぐれた開花現象が文化であります。文化はそれぞれの地域でそれぞれの地域特性を充実させていくことが最も基本的な培養法であり、文化の発展は地方自治の確立につながるものであります。先人の遺した貴重な文化遺産の収集・発掘・展示・保護・研究等が歴史民俗資料館を中心に関係者の努力と村民の協力によって年々進展し、文化遺産の正しい継承と次代の新しい文化創造への礎が築かれてまいりました。村民の間にも文化活動を通して地域社会に対する深い認識と愛着の念が生まれ、村づくりの精神的エネルギーが蓄積されてまいりました。今後とも村民が相協力し、新しい文化の芽を育てること、即ち文化の土台を築き上げていく環境づくりが重要であります。
本年度も資料館を中心に民話資料集の発行と調査、民具調査及び収集活動、読谷村年中行事調査、館報および紀要などを発行してまいります。また昨年度より実施しております座喜味城跡周辺の環境整備事業につきましては、本年度も植栽、張芝、トイレ、遊歩道の整備を継続し、城壁の偉容をさらに高め、村民の誇りと憩える場として位置づけてまいりたいと思います。
村民活動の総合的な発表の場である「よみたんまつり」は本年度で十回目を迎え、他市町村に先がけて開催したまつりとして読谷ならではの催しと高く評価されるまでになりました。十年の節目を迎えるにあたり村民相互の融和と親睦をはかり、読谷村発展の原動力として内容も一段と豊かにした有意義なまつりを開催したいと思います。
「村史」編集事業は四年目に入り、これまで新聞資料と文献資料の収集を中心に作業を進めてまいりましたが、本年度は担当職員を配置し資料編の発刊とあわせて歴史民俗資料館の活動と連携させるため、資料館の隣りに事務室を建設し、一層充実した村史編集業務を実施してまいりたいと思います。
読谷における文化芸術活動を盛り上げるための「アンデパンダン展」は年々出展者が増え、昨年は八部門で一五二人の出展がありました。村民が自らの美術工芸等の創作活動を発表する場としての「アンデパンダン展一を更に発展させるとともに日本の秀作絵画美術作品が鑑賞できる「第四回動く美術館」の開催を推進してまいります。
このような諸文化活動を通して村民一人一人が二〇世紀後半の文化の創造者という認識をもって、二一世紀の批判に耐え得る村づくりを志向しなければなりません。「人が通れば道となる」といわれております。私達が歩いたあとが道となり、その道がやがては文化となるのであります。
(2)産業経済振興に関する施策
①生産基盤の整備
本村の主要な産業は農業であります。沖縄の亜熱帯性気候をいかした農業は全国的に注目されるようになり、本村においても自然の立地条件を最大限に活用した農業が盛んになってまいりました。
現在の厳しい社会・経済環境の中において、地道ではあるが着実に所得を増やし、生活の向上安定を図る施策として農業の振興はきわめて重要な課題であります。
農業の生産性を高めるためには土地の効率利用が最も肝心であると同時に、地域においても自らの「農業経営」に絶えず主体的にしかも創意と工夫をこらし取り組む必要があります。
本隼度の農業生産基盤の主な整備事業は次の通りであります。
(イ)渡具知地区灌洩排水事業
渡具知地区においては昨年度で土地改良総合整備事業が完了し、農家が計画経営を行うために干ばつに備えた灌漑排水事業を昨年度より実施してまいりました。本年度もひきつづき容量五千三百トンの貯水施設の工事を実施し、農家所得の増大をはかってまいりたいと思います。
(ロ)西部連道地区土地改良総合整備事業
西部達道地区は本年度で五年目を迎え、これまでおよそ三二ヘクタールの圃場を整備してまいりました。本年度も継続して一四、五ヘクタールの圃場の整備と三九七メートルの基幹農道、二〇四六メートルの支線農道、二〇七二メートルの排水路などの整備を実施してまいりたいと思います。すでに事業が終了した地域ではサトウキビの栽培され増収の実績が上がり、事業の効果があらわれております。
(ハ)渡慶次地区土地改良総合整備事業
渡慶次地区におきましては昨年度より工事が始まり約四ヘクタールの圃場が整備されました。本年度もひき続き五ヘクタールの圃場と二〇〇メートルの基幹農道、八七八メートルの支線農道、七六六メートルの排水路の整備を実施してまいります。
(ニ)浜屋地区土地改良総合整備事業
浜屋地区につきましては、昭和五八年十二月二二日付で土地改良事業の認可を受け、あわせて全体実施設計も完了致しました。本年度は三、九ヘクタールの圃場、六四八メートルの農道、五五五メートルの排水路の工事を実施してまいります。
(ホ)萩川地区土地改良総合整備事業
萩川地区におきましては、これまで県との事業の調整をすすめてまいりましたが、本年度は事業採択に向けて土地改良区の設立認可とあわせて全体実施設計を行ってまいりたいと思います。事業量としましては圃場が三二・八ヘクタール、基幹農道一六六五メートル、支線農道三四九二メートル、排水路一〇八七一メートルを予定しております。
(ヘ)農道改修事業
農道の改修につきましては、一昨年度から村単独事業として実施し、農業生産の向上に努めてまいりましたが、本年度も破損の著しい農道についての改修工事を実施してまいりたいと思います。
②県営灌漑排水事業
県営灌灘排水、いわゆる長浜川ダムにつきましては、昭和五〇年から調査活動が進められ、これまで用地取得や工事用道路の建設そして仮排水トンネル工事が着工され本格的なダム工事がはじまりました。長浜川ダムの建設計画にあたりましては、農家の皆様方の切実な要望が実現される運びとなったものでありますが、その用地取得にあたりましては関係地主や地域の皆様方の深い理解と御協力によるものであります。
ダム建設工事は規模が大