読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1986年4月発行 広報よみたん / 9頁

六度び内外に「平和宣言」 村民とともに21世紀を展望するムラづくりを推進 昭和61年度施政方針 4本年度の実施事項 (7)読谷飛行場問題の解決促進について (8)残波岬地域及び海岸線の整備開発事業に関する施策 (9)緑化および美化運動の推進

〔第312号2~8ページの続き〕

題の解決について沖縄開発庁長官は国会答弁の中で「跡地利用計画」による問題解決を表明したのであります。このような情勢の中で読谷村はここ数年間国体会場を読谷飛行場の中に建設するため、日本政府や米軍と交渉を重ねてまいりましたが、米軍の壁は厚く時間を要することになりました。しかし、間もなく国体会場建設の許可が下りる運びとなっており、村民待望の施設が実現して読谷村のスポーツの拠点として生まれ変わる事になります。
 今後さらに取り組まなければならない問題は、演習場の撤去(移設)と読谷飛行場用地の全面返還を実現させ、戦後処理という基本的認識にたち、所有権の実質回復をはかっていくことであります。
 昨年度はこれらの問題解決の方策として読谷飛行場転用計画審議会(十一回)を開催し、その答申を受ける運びとなったのであります。日本政府としましても衆議員決算委員会の議決を受け、昭和六一年二月七日、総理大臣より衆議院議長あてに読谷飛行場の問題解決にあたり「沖縄振興開発にとって貴重な財産と考えられるので、その利活用に当たっては地元の土地利用構想を尊重しつつ沖縄振興開発特別措置法の趣旨を踏まえて対処する」という報告を行なっております。
 昭和十八年に強制的に接収され、戦後四一年目を迎えるという歳月の経過の中で長年の懸案でありました読谷飛行場用地の戦後処理問題がいよいよ解決に向けて大きく展開する時期を迎えたのであります。
 跡地利用計画の中で、旧地主関係者への所有権の実質回復をはかるとともに黙認耕作者については必要な諸調査を行ない、実態を把握し、土地利用計画の具体化を通して利用関係を調整し、土地秩序の回復をはかってまいりたいと思います。
 本年度は答申を踏まえ、これらの読谷飛行場転用計画の実現に向け、地元関係三者(旧地主関係者、黙認耕作者、読谷村)の話し合いをはじめ、読谷飛行場転用計画推進委員会の設置と基本設計を実施し、国・県・関係機関とも調整をはかりつつ読谷飛行場の問題を具体的に解決していく第一歩の年にしたいと思います。
 以上、読谷飛行場問題の推移について申し上げましたが、読谷飛行場が読谷村の中心地にあり、しかも戦後処理がなされないまま米軍基地として使用されている状況下にあり、一刻も早く解決しなければならない問題であるだけに現在の村民に課された極めて重要な課題であります。
 読谷飛行場問題は、いよいよ解決の時期を迎えており、全ての村民の善意と深い御理解・御協力なくして解決できるものではありません。関係者をはじめ村民が「読谷飛行場問題の戦後処理を実現させ、新しい土地秩序に基づく土地秩序に基づく土地の有効利用」をめざし、そのために大所高所から理解し判断していただき、村民の協力によって歴史的な問題解決ができますよう強くお願い申し上げる次第であります。
(8)残波岬地域及び海岸線の整備開発事業に関する施策
 自然景観にめぐまれた残波岬の地は、内外の協力により、長年の夢がかなえられ「いこいの広場」を開設して四年目を迎えることになります。戦前まで豊かな松林や蘇鉄群落に包まれていた該地域は、戦禍と米軍の実弾射爆により、荒涼とした姿となりましたが、いこいの広場や残波岬公園整備事業により、現在では、県内外から多くの人々が訪れ、年々その利用度も高まってまいりました。本年度も観光施設整備事業や都市公園整備事業を実施し、「読谷の顔」として、その整備に努めてまいります。
 一方、民間活力によるリゾート施設の建設につきましては、陸域、海域環境一との調和をはかりつつ開発をすすめ、本村経済と有機的に結びつくよう諸施策を展開してまいりたいと思います。
(9)緑化および美化運動の推進
 かつて緑豊かな読谷の地は、戦禍によって緑地が著しく減少し、緑の保護と回復が望まれているところであります。緑の回復にはかなりの長期間を要することから後世のためにも現在とり組まなければならない課題であります。これまでも村民ぐるみの緑化運動を展開してきたところでありますが、本年度「村花・村木」の選定を記念した植樹祭や苗木の配付等を実施し、緑化事業を強化していくとともに一年後に迫りました国民体育大会に向け、これまで以上の緑化と美化運動を展開してまいりたいと思います。

※写真「旧読谷飛行場」、「転用計画審議会」、「残波岬 いこいの広場」は原本参照

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