読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1990年6月発行 広報よみたん / 11頁

保健婦だより 受けていますか!!住民検診-年に一度の「転ばぬ先の杖」-知花トミ

 今年も住民検診の時期になりました。高齢化社会が話題になっている今日、検診を受ける事は、病気を早期に発見し、早期に治療できるだけでなく年齢とともに変わる身体の機能を調べ、自分の生活習慣をチェックする大切な機会でもあり、すこやかな老後のための最低条件の一つになってきました。
 村では毎年五〇〇〇人余の受診者がいますがここ一~二年どうしたことか減少傾向にあります。学校や職場で検診を受ける機会のない十八才以上の人に呼びかけていますが「健康だから」とか「病気で通院しています」とか「職場で検診があります」との理由で受診をしない人が多いのが現状です検診は年二回受けるのが理想的で年に一度は、「転ばぬ先の校」、安い料金で人間ドック並みの全身的な検査が受けられる住民検診の場をもっと活用して欲しいものです。それに今年は従来、四十才以上にしかできなかった検査項目を三十才まで引き下げて実施するようになり、一層、充実した検診が提供できるようになりました。
 検診を受ける時の注意としては一年のある時期、そして一日の中でもある時間をとって健康状態の判断をするので前日の夕食はできるだけ軽い物を、午後八時までには済ませる。アルコール類は飲まない、前夜は夜ふかしをせずに十分に睡眠をとる。そして当日は朝から食べ物や飲み物は摂らないようにし、胃検診を受ける場合は、薬はもちろんタバコもガムもひかえる事。服装は着脱しやすいものを着け、尿検査もあるので、検査会場で排尿ができるようにする。女性は生理の有無に注意し、妊娠の可能性がある時は、レントゲン検査は中止にする。また生理中は尿検査で潜血反応が出る事があるので係に申し出る等の事があげられます。
 健康については、日頃身近な問題として捉えにくい性質のものであるが、高令化の問題がさけばれているこのごろ、自分達の健康については、家庭の中、職場あるいは地域の中で今一度、「自分の健康は自分で守る」という個人の問題から、一歩進んで「隣りの人の健康に対する気配り」についても考える時期にきていると思われます。

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