読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1990年12月発行 広報よみたん / 8頁

第1回読谷文化財展 長浜吹出原遺跡展-注目を集めた蝶形骨製品- 【写真:吹出原遺跡の発掘現場:オーシューリ氏を囲んで発掘調査員のみなさん:写真2】

 村教育委員会主催の第一同村文化財展「長浜吹出原遺跡展」が十一月二四日から十二月二日まで村中央公民館ギャラリーで開かれた。
 沖縄考古学編年を書き換えた『渡具知東原遺跡』(縄文時代、約七千年前)や箱式石棺墓(国指定)が出土した「木綿原遺跡」(本土弥生時代に相当)などにみられるように、本村は先史以来の古い歴史を持ち、又、文化財の宝庫として知られている。
 長浜吹出原遺跡の発掘調査は、地主で本村に住む米国人歴史家ーラブ・オーシュリー氏の深い理解と協力により、昭和六三年度より三年の歳月をかけて行われたもの。
 同遺跡は、一、沖縄貝塚時代前期・中期(縄文時代後・晩期に相当)二、沖縄貝塚時代後期後半(古墳~
平安時代に相当)三、グスク時代(平安・鎌倉時代に相当)の三つの時代に分けられ、堅穴住居跡や蝶形骨製品(二)フェンサ下層式土器日掘立柱建物跡など、その時代くを生きた先人達の生活の跡が発掘されている。中でも三千年もの時代をこえて姿を現した蝶形骨製品は、ジュゴンの骨で精巧に作られた装飾品で、貴重な出土品として注目を浴びているところである。
 吹出原遺跡は、本村北側に位置する長浜部落の後方(南側)標高七〇m~八○mの風光明媚な琉球石灰岩台地にあり、冬になると北東から吹く風が崖にぶつかり吹き上げてくることから、吹出原の名がついたといわれている。
 オーシュリー氏は「自然や文化財を保護し、後世に残してやるのが今に生きる私たちの役目」と強調、自然破壊や環境破壊につながる乱開発の急増を指摘していた。

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