一九九〇年度から養殖実験事業を導入している読谷漁協では、去る四月十五日マダイの稚魚六万尾を追加導入した。
最近の漁業は海外からの水産物の輸入量の増大や近海における漁業資源の減少など多くの課題を抱えているが、読谷村漁協では沖縄県、水産業改良普及所、読谷村等関係機関と提携し増養殖事業に乗り出している。
漁港内に設置された生賛(いけす)には昨年マダイ、シモフリアイゴ、ツムブリ、タマン、ガーラ等約一万四千尾の稚魚及び小ぶりの成体魚を試験的に養殖、蓄養を実施してきた。
隔月毎に五〇尾を取り上げ体長、体重を測定したり、へい死(生實の中で死んでしまうこと)等がないかを観察し歩留りを確認したり、一日の給餌量を記録したりなど、本格的な増養殖へ向けて試験事業に真剣に取り組んだ、そして一部はすでに出荷もなされ、新時代の漁業がスタートしている。
今年度は、マダイの試験操業を拡大するため六万尾を導入、さらに負荷価値を高めるため漁港内に荷捌施設を整備する。また、外海での養殖事業拡大への足がかりとして浮沈式生賓を設置していく計画である。