読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年1月発行 広報よみたん / 14頁

【見出し】楚辺区 赤犬子を称え古典芸能の集い 【写真:楚辺区長:かせかけ:花風:柳:写真1】

 旧暦九月二十日は「赤犬子祭」。この日、楚辺区では宮に五毅(米、麦、粟、マーギン、トウギン)を奉納し、楚辺区の伝統芸能イリベーシを舞い、三味線の古典音楽が唄われ、おごそかに赤犬子祭りが行われる。
 今年の祭りは十月二十七日午後に開催されましたが、赤犬子宮に初めて楚辺区と大添区の子ども会二十人による児童生徒らの清らかな歌声が流れた。
 合唱された歌の曲名は『赤犬子碩』。詩人のあしみねえいいち氏が作詞。崎浜任氏が作曲・編曲したもので、この日のお披露目となった。歌詞は
“風が爪弾く心の弦よ
 雨垂れ誘うくばの葉陰から
ああ赤犬子
  楚辺の茜はうるわしく”…(一番)と、叙情的で郷土色豊かな歌詞の内容となっている。
 また、夕方には地元の公民館ホールにおいて祭りの一環として新企画の「第一回古典芸能の集い」が区民をあげて盛大に挙行されました。
 主催者の池原玄夫楚辺区長は「赤犬子祭の発展、古典芸能・伝統行事を継承発展させ、新しい芸能者を育成し、激励していきたい」とあいさつ。池原区長による芸能の集いの開催趣旨が述べられた後、舞台では区の伝統・イリベーシの舞いをかわきりに、県内の琉球古典芸能コンクールなどでの受賞者が三味線や琴、器楽の斉唱や独唱。華やかな舞踊など、数々の高度な古典芸能が披露され、詰め掛けた多くの区民を堪能しました。

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