読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年2月発行 広報よみたん / 8頁

【見出し】とうふ作りに歓声! 【写真:1】

 『ヨイショヨイショ』と、替わりばんこで重たい石ウスを一生懸命に弾くエプロン姿もりりしい園児たち。十一月二十七日午前、村立北保育所(島袋フジエ所長)では園児らが昔ながらの「豆腐づくり」に挑戦し、保育園はチビッ子の歓声で賑わった。
 これは、保育の中で科学の芽を見つけること(豆腐はどうして出来るのか?)を目的として実施されているもので、経験を通して自分たちで豆腐づくりをしようというもの。それだけに、豆腐づくりには保母と園児六十人の全員がにがりに使用する海水汲みから始められ、スーパーでの大豆の買い出しがら、大豆を干し、割り、水に浸す準備作業を行う一方で、石ウスを回し、大豆を弾いての豆腐づくりを実体験。石ウスから流れ出る豆乳に園児らは「わ一っ 牛乳みたい!」と大きな歓声をあげるなど大はしゃぎ。
 薪を燃やして大きな釜に豆乳を入れ、保母さんが煮たぎる豆乳に潮水を加えると除々に疑固していく様子を不思議そうに眺め、ゆし豆腐の甘い香りが漂うと「お腹すいた一」と、もう待てない様子。保母の「できましたよ~」との合図で、早速に園外での楽しいゆし豆腐の昼食。おいしい出来上がりにどの園児も大喜び。おかわりを催促するなどして、またたく間にたいらげ、大鍋はみるみるからっぽになった。また、固形の豆腐は三時のおやつの時間に、おからは団子にして丸めそれぞれの自宅にお土産として持ち帰った。
 ”畑の牛肉”として、今やアメリカ国内などでもヘルシー(健康)食品として人気の高い豆腐づくりに、幼い園児らは大きな関心を寄せた様子で、島袋所長は「次回からは園畑に実際に大豆を植え、収穫することからはじめたい」と語り、ますます意欲を燃やしていました。

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