読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年4月発行 広報よみたん / 2頁

【見出し】交通事故防止青少年健全育成村民大会を開く 【写真:誠意と情熱で歯止めを(岳原教育長):早急な対策を(当真教育委員):みんなで一声運動を(儀保議長):交通マナーをしっかりと(渡慶次署長):今こそ実践を(古堅校長):命どう宝(上地会長):社会全体で取り組みを(上地P連会長):自分の命を大切に(大城副会長):勇気ある行動を(山内区長会長)声高らかに宣言(泉川教育委員):大会には250人余が参加した:大会には高校生も参加】

 激増する交通死亡事故、増加する青少年非行に歯止めを-と、三月七日午後、「交通事故防止・青少年健全育成村民大会」(読谷村教育委員会主催)が村中央公民館にて開催されました。
 大会には村議会や区長会、婦人会、各地区PTAなど村内二十三団体、嘉手納署員らも含め二百五十人余が参加。参加者全員が輪禍で失った村内の若い三人のみ霊に黙薦を捧げた後、開会されました。
 主催者を代表して岳原宜正教育長が「最近、本村では高校生による交通死亡事故が相次ぎ、また青少年非行の報告もある。一刻の猶予もならない。子を持つ親として今こそ真剣に交通事故防止、青少年非行に大人が誠意と情熱をもって歯止めをかけなければならない」と強調し「教師や親、地域住民、行政が一体となって実践していこう」と呼び掛けた。また、激励あいさつで山内徳信村長は「今の世の中は何かが狂っている感じがする。世の中を抜本的に変え、責任転嫁、責任のなすり合いをせずに狂っている社会情勢に歯止めをかけ、心にゆとりのある学校、地域環境を各地域、職場で築いていかなければならない」と述べ、儀保輝和議会議長も「あたら若い命が散っていくことが悔しくて悲しい。交通事故は加害者も被害者も悲惨になる。私達は今何をなすべきか、学校、地域、家庭の連携のもと”よその子も我が子”と声を掛けられるような一声運動を展開していこう」と提唱。渡慶次憲三嘉手納署署長は、多発する交通事故問題、青少年犯罪の事例を報告しながらも「警察の昼夜の取締強化にも関わらず歯止めのきかない交通事故に虚しさを禁じ得ない。警察の取締にも限度がある。帰結するところは運転者一人びとりの自覚の問題だ。”あなたは天国、わたしは地獄”と、加害者も被害者も一生重荷を背負って生きていかなければならない。命どう宝、交通マナーをしっかりと身につけることが肝要である」と訴えた。
 意見発表では、
今こそ実践を(古堅校長)▼学校代表(古堅中学校校長)・古堅宗明 氏 命どう宝(上地会長)▼母親代表(交通安全母の会会長・上地千恵子さん)社会全体で取り組みを(上地P連会長)▼PTA代表(読P連会長)・上地栄 氏 自分の命を大切に(大城副会長)▼高校生代表(読高生徒会副会長)・大城里美さん 勇気ある行動を(山内区長会長)▼区長会代表(区長会長)・山内徳雄 氏 声高らかに宣言(泉川教育委員)
の五名がそれぞれに発表。古堅氏が「”親”という字は木の上に立って見ると書く。”働く”という字は人が動くと書く。今日の大会を閃光花火にすることなくワーガサンアイネーターガスガ!という心構えで立ち上がり、みんなでしっかり子供を見つめよう。今、行動し、実践あるのみ」と力説。高校生代表の大城さんは、学友を失った悲しみと命の大切さを切々と訴え、その後、泉川とし子教育委員が声高らかに「交通事故防止・青少年健全育成の大会宜言文」を朗読。村挙げて取り組むことを全員で採択しました。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。