読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年1月発行 広報よみたん / 8頁

【見出し】ざきみ児童文庫落成 【写真:夢の児童文庫を建設】

 子供連の読書力向上を図ろう-と、座喜味区(当山操区長)では「児童文庫」の建設を進めていましたが、このほど文庫が完成。その落成式が十一月二十八日午後、同公民館で挙行されました。 文庫の建設は、これまで十三年にわたり子供達の活動の場、読書力向上のために大きな役割を果たしてきた従来の文庫が老朽化してその役割を果たすことが出来なくなり、また、近時の学校週五日制の導入にみられる教育行政の変化や学校教育の多様化、子供達の読書ばなれや学力向上対策などの問題を解決しようと言うことから、子供文庫建設実行委員会(喜友名昇委員長)を発足して取り組まれてさたもの。
 落成式では、区民や来賓をはじめ関係者ら約百五十人が訪れる中、テープカットに続き喜友名委員長が「小さな子供会がこれほど大きな文庫を造れたなんて、まさに夢みたいだ。多くの区民、県民の真心で完成までこぎつけることができた。その気持ちに応えられるよう、子供達一人ひとりが大切に本を読んでほしい」とあいさつ。
その後、多くの来賓が文庫の完成を祝福し、挨拶を行いました。
 完成した児童文庫は子供達に夢を与えるようなメルヘンチックなデザイン化を施し、木造中二階建てのモダン的な建物。工事費は区の補助をはじめ区内外からの寄付を募り、そして建設作業には区民やボランティアなどが協力。多くの善意に支えられて完成した手作り文庫に、区民の方々も一層喜びの表情を見せ、また、文庫内には既に絵本や単行本など約四千冊余が書棚に並べられ、子供達は早くも図書の貸し出しオープン日を待ちわびていました。

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