「読谷村共同販売センター」が十周年の節目を迎えたことから同センターでは二月二十六日、二十七日の両日、「読谷やちむん市」(読谷村社会福祉協議会、共同販売センター主催)を開催。同センターが実施した初のやちむん市は、初日から大勢の人々で賑わい活況を見せました。
昭和五十八年。全国にも例の少ない地域の伝統工芸品(陶器・花織)をはじめ、本村の特産品を販売し、その収益金を社会福祉へ還元する目的に「読谷村共同販売センター」はスタート。以来、村民に親しまれて十年、同センターではこれまでの愛顧への感謝を込めると共に、村内で活躍している各窯元が一同に会してその親睦・交流を図り、これからのさらなる飛躍のために十周年記念事業「やちむん市」を企画した。
”伝統の技と情熱が生みだす手づくりの温もり”をキャッチフレーズに、読谷村農産物直売施設で開かれた市には村内の二十一窯元が様々な陶器類数千点をはじめ、(株)ユンタンザが特産品・紅芋シリーズなどを販売。所狭しに並べられた陶器類の数々は全商品とも市価の二割引きで販売されるとあって人気は高く、また、ユンタンザが販売する紅芋シリーズ(サーターアンダギー、アイスクリームなど)も好評で、市は初日のオープンから村内外から訪れた買物客の人だかりで盛況を極め、終日まで賑わっていた。
初のやちむん市を企画・開催した共販センターの長浜真賢店長は「予想以上の大盛況に驚いている。これを契機に陶工の皆さんの協力の下、今後も継続して年一回は開催していきたい」と語った上で、共販センターをピーアールする意味で、新たな展開として「農産物直売施設の有効利用として将来的には農産物や漁協物産展、福祉まつりなどが展開できないかと思っている」と抱負を述べ、山内徳信村長は「これまでこれたのも職員の努力をはじめ、陶工の皆様方や花織関係者の皆さんの協力、そして共販センターを利用して頂いた村民の方々のお陰で、第一回目のやちむん展が盛会裡に展開されていることにとても感謝している」と述べていた。
また、やちむん市では「ろくろの実演コーナー」も行われ、やちむんの里の若き陶工らが子供たちを対象に、熱心に陶器づくりの指導を行っていた。