~読谷村海外移住者子弟研修生~
第一期生採用となった喜瀬普美頭は、沖縄産業開発青年隊(第一〇三期)を無事に終了し、多くの技能免許と古里沖縄での思い出を胸に帰国しました。
帰国に先立ち、来沖した母の洋子さんらと共に村長を表敬訪問(三月二十八日)。和やか雰囲気での村長室での会話がはずみ、研修の成果を報告。お母さんも村の受入事業に感謝の意を表しました。
今年はボリビア移住四十周年の記念の年、普美頭君のこれからの活躍を期待したいと思います。
夢を求めて来沖
帰国した喜瀬君にかわり、今年度の研修生は天久静香さん二十歳、波平一五〇番地の渡慶次真栄さん宅に身を寄せている。
波平出身の父・天久勲氏、瀬名出身の母・静子さんの長女。ブラジルでは夜仕事をして、昼間高等学校を出たという頑張り屋さん。心配した日本語もまあまあで、日常生活に不便はない。
将来栄養士になりたいという本人の夢をかなえようと現在、沖縄職業能力開発短期大学校(屋良朝夫校長)でコンピューターの勉強を中心に研修を始めている。栄養士になって活躍するためにもコンピューターのプログラミングは欠かせない。「ぜひ技能を習得して帰りたい」と本人も張り切っている。
ブラジルでもコンピューターを使った仕事を高校時代から経験を積んできたということで、指導に当たっている先生方もその上達ぶりにびっくり。研修三日目には既に表計算やグラフ作りが出来たと驚いた様子のコメントが日誌に記されている(吉村先生)。
静香さんの学校での研修日程は、今年入学の一年生と同じ教室で学ぶのが週十四時間。その内容は情報基礎実習、体育、英会話など。残りの時間は個別指導の特別カリキュラムを組んで頂いている。
先生方との日常会話の中から日本語もずいぶん上達してきた。
さらに、沖縄の風土・文化に触れる研修も取り入れ、現在、週に二回は琉舞の稽古にも通っている。指導を引き受けて頂いた仁風澄之会の新垣満子師匠も、ぜひ沖縄の踊りをいくつかマスターして帰ってもらおうと、それこそ手取り足取りの指導。「ブラジルで何かの機会にぜひ練習の成果を披露して頂ければ」と期待を寄せている。
【一口メモ】
「沖縄職業能力開発短期大学校」(ポリテクカレッジ沖縄)とは
雇用促進事業団が設置する二年制の工科系職業訓練短期大学校。全国に二十五校あり、沖縄校は平成四年四月に開校。この春初めての卒業生を出した。学科は「制御技術科」「電子技術科」「情報処理科」「住居環境科」「物流情報科」の五科。それぞれ二十名を定員としている。
学校内にはメインの汎用コンピューターとそれにつなぐ端末器やパソコンなどが各教室にあり、生徒の数よりも多い。高校卒業生を対象として、科学技術と生産技術を一体的に融合した独自の教育訓練を行い実践技術者の養成を行っている。(校長の屋良朝夫氏は、琉球大学名誉教授。屋良朝苗沖縄県知事の長男)
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