読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年8月発行 広報よみたん / 2頁

【見出し】六期目の村長就任挨拶

  読谷村民の皆様、連日三〇度を越す猛暑が続いておりますが、皆様方には暑さにもめげずお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。

 さて、六期目の村長選挙に当たりましては、村民の温かいご支援とご協力、深いご理解により当選させていただき誠に有難く、心から敬意を表し感謝を申し上げる次第であります。
 六月二十八日村長選挙の告示日(出陣式)、七月三日の選挙戦の結果は、巾広い村民のご支持・ご協力により圧勝無事終了させていただきました。七月八日(金)当選証書付与式、七月二十一日(木)六期目の就任式をすませたところであります。
 私は六期目のスタートに当り、先ず最初に五期二〇年の村政運営に賜りました村内外の皆様方のご指導、ご鞭撻・ご協力に対し、哀心より敬意を表し感謝とお礼を申し上げます。
 顧みますと、二〇年間一貫しt憲法の精神を村政に生かすことを念頭におき、地方自治、地域民主主義、村民主体を基本にし、社会的弱者の立場を主張し、「人間性豊かな環境・文化村」づくりを村政の目標にかかげ、「二十一世紀の歴史の批判に耐え得る村づくり」を合い言葉に村政を展開して参りました。
 世替りの日本復帰が実現した直後だけに、戦後処理、復帰処理問題が山積しており、その解決を求めると共に、本物を目指すムラづくり運動を展開した二〇年であったと思います。
 村民の快適な生活環境の整備、健常者も共に生きていく地域社会づくり、村民が基地の重圧にも屈せず、明るく夢と希望、自信と勇気を持って生きていくための文化村づくり運動の実践、シマ興し、むら興こし運動を通しての地域活性化は大きく輝き村民運動として輪を広げるなど、「村」、「村」という行政の最も基礎的立場を大事にし、それに誇りを感じ、読谷村そのものに誇りと自信を持つ人づくり、村づくり、街づくり村民が一体となり村民運動の視点に立って展開してきた二〇年であり、読谷村政の特色の一つであったと思います。
 いよいよこれから六期目の重責を担って、更に村政運営に当るのでありますが、ここで所信の一端を申し上げたいと思います。
 私は選挙戦に向けて「山内村政六期目に向けての基本姿勢」と「村政の基本方針」を明らかにし村民にご提示申し上げてあります。
 今日まで進めて参りました諸施策を更に充実発展させることは勿論のことでありますが、六期目の最も大きな事業は、何と言っても、日米両政府・米軍を相手に読谷飛行場の全面返還を克ち取る壮大な闘いと、その読谷飛行場の中に、読谷村の行政センター(役場、議会、村民センター等々)を打ち建て、二十一世紀の読谷村の更なる発展の基盤を形成し、夢あふれるまちづくり、拓けゆく読谷、黄金の花咲くむらづくり運動をスタートさせることであります。
 読谷のめざす「人間性豊かな環境・文化村」にふさわしい条件整備として、花と緑につつまれた平和と文化の香りのする村づくりと高齢化社会への対応として「よみたん村保健福祉プラン21」の福祉計画を基に、今後とも一層の福祉充実の為に全力を尽くしてまいる所存であります。
 今後とも人づくりとしての教育諸条件の整備、社会資本の整備、生活環境の整備、生産基盤の整備、文化行政の充実、観光、スポーツ等に関する条件整備、雇用の場の創出としてのリゾート施設と地域住民との経済的、文化的、産業的提携を密にした共存共栄の理念に立った地域経済の活性化を更に推進し、村民の期待に応えるべく全力を尽くして参りたいと思います。
 最後に、六期目も村民と共に平和と文化を創造し、花と緑につつまれた環境の中で、村民の健康、福祉、教育、生活と暮らしを大事にする村政を進めて参りたいと思いますので、村民各位のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

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