読谷村診療所に七月一日付けを以て、新しく医学博士・玉城修先生(三九歳)が就任しました。
玉城先生は、那覇市国場の出身で、昭和五十一年に国費留学で国立群馬大学医学部に入学。更に、医学の研究を続けるため同大学院に進学し、昭和六十一年には医学博士号を取得。先生は、群馬県立癌センター東毛病院を皮切りに、琉球生命済生会病院に勤務。平成三年一月に国頭村立診療所に出向し、平成五年には名護市の医療法人・中央外科病院での医療活動に携わってきました。
この程、前任の医師・松嶋顕介先生の退任に伴い、読谷村診療所に赴任した玉城先生は、内科(消化器内科)・小児科・皮膚科・理学診療科を専門とする医師で、必要においては小外科(手術)をもこなすオールマイティーな先生。
モットーは、地域住民と一体となった”地域医療づくりと予防医学(自らの健康は自らが管理する)”を目指しています。
この度の赴任に当たって、玉城先生は「地域医療、予防医療のためにこれまで献鑽を積んできた。(診療所に赴任したのは)私の希望と村の考え方がマッチしたから」と説明した上で、「これまでの診療方針を大事に保持しながら、更に医療技術の向上を目指していきたい。そして、在宅などの地域に根ざした医療を、保健婦やホームヘルパー、病院などと連携を密にしながら、患者さんの親身な相談に応えていきたい」と述べました。
医学博士の免状(資格)を有する先生は、その他にも労働省が推進するT・H・Pプラン(トータルヘルスプロモーション=働く人々の健康増進企画)の産業医の資格を有する傍ら、現在でもスポーツ医学(日本体育協会のスポーツドクター)の講習に取り組まれている。
取材をしていて感じた玉城先生の印象は、着飾ることもなく、物腰が低くて、親切でやさしい人柄を感じました。
医療に対する限りない情熱をお持ちの玉城先生を迎えて、診療所の職員らも尚一層、村民の健康管理に努めてまいります。
村民のご指導・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。