読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1995年12月発行 広報よみたん / 5頁

【見出し】区民が育てた花木を使って”カエンボク250本を贈呈” 古里の民俗地図を作成 読谷村議会チーム健闘実らず

 区の結成(一九八五年四月一日)以来、花と緑の里づくりに区民一丸となって取り組んできた大添区(上江洲謙区長)が、この程丹精込めて育ててきた熱帯花木・カエンボク(通称「アメリカンチューリップ」)を村に寄贈した。
贈られたカエンボクは二五〇本で、これは大添区の一世帯から一本ずつを贈呈するという意味を込めて寄贈(十月十一日)したもの。
 大添区では、同区の公園で開花したカエンボクの種子をビニールハウスで育苗し、成長したところで「役場新庁舎の建設に当たって、新庁舎が緑と花に囲まれた平和の森になるように(上江洲区長)」との願いを込めて贈呈。これに、山内村長は「素晴らしい善意に感謝します。とても嬉しい限りだ」とお礼の言葉を述べた。
 このカエンボクは、古同さ25㍍の大木にも成長し、四月から七月にかけて真っ赤な花を咲かせるという。

 戦後、米軍嘉手納弾薬庫基地に集落ごと接収され、古里を追われた長田区(名嘉真朝徳区長)が去る七月三十日、戦後五十年目にして「ふるさと探検隊」を催し、区民五十五人が揃って懐かしの古里の地を踏みしめた。
 「ふるさと発見隊」は、村が制作した「読谷村字別構想」をきっかけに企画されたもので、この日の成果を基に長田区では戦前の長田集落図(民俗地図)の作成に取り組んできた。
 そしてこの程、民俗地図が完成したことに伴い、長田区の有志らが山内村長を訪ね、報告会(十月二十七日午後)が行われた。席上、名嘉真区長は「三十六世帯という予算の少ない長田区にとって、民俗地図を作るというのは難しいのではという話があったが役場のノーベル基金のお陰で大きな事業ができた。歴史の「ページの出来事に胸を熱くしている」と語り、これに山内村長は「長田の皆さんと同じ心境。戦後五十年の節目の時にこういう意義ぶかい地図を作って頂き感謝している」と応え、長田区民の労を称えた。

 中部地区町村議会議員相互の親睦・交流を図ることを目的として「第十九回中部地区町村議会議員ソフトボール大会」が十一月七日、読谷村多目的広場で開かれ、本村議会チームは、優勝候補上して呼び名の高い北谷町と一回戦でぶつかり、二回戦進出を阻まれた。
 試合は、攻撃面では長短打のヒットやランニングホームランなどで互角の展開を見せたが、守備面でのタイムリーエラーが重なり6-3のスコアで敗退。惜しくも県大会への出場はならなかった。

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