【読谷】読谷補助飛行場では十三日、半年ぶりにパラシュート降下訓練が再開されたが初日からいきなり二件の演習区域外への降下ミスがあった。グリーンベレーに激しく抗議する山内徳信村長や伊波栄徳県議。米憲兵隊は伊波県議をひきずり回して、横転させ、パラシュートをたたんで一目散に滑走路へ逃げた。「こんなにばかにされて絶対に許せない」と山内村長らは役場に緊急動員をかけて、米軍車両を取り囲んで激しい抗議を続けた。
演習は午前七時十七分から行われ、三十七人までは通常訓練。ところが、三千㍍以上の高々度からの降下になった九時十四分、グリーンベレー二人があいついで平和の森球場北東の返還地(演習区域外)に降下ミスした。
現場に駆け付けた山内村長、伊波県議らは「ここは演習区域外だ。調べが終わるまで現場保存すべきだ」と激しく抗議。しかし米軍と嘉手納署員が一緒になってさっさとパラシュートをかたずけようとした。伊波県議は「事故が起きたのだから現場保存は当然だ」と、パラシュートをつかんで抗議。米憲兵隊はパラシュートをつかむ伊波県議らを引きずり横転させて逃げるように施設内に引きあげた。
山内村長は「村の真ん中でこのような危険な訓練をして演習区域外に落下しながら逃げ回るとは絶対に許せない」と憤激。現場から去ろうとする米軍の車両一台を車で取り囲み、役場職員に緊急動員をかけて「米軍の責任者が来るまでここから動かさない」と抗議を続けた。伊波県議は「半年間演習がなく安心していたのに残念だ。危険な演習は絶対認めない」と、怒りをぶちまけた。
現場では午前十時二十分から緊急抗議集会が開かれ、伊波県議は「米軍はあまりにも無謀である。三万人の村民の生命、財産を守るためには演習場撤去以外にない。また警察が米軍と一緒になってさっさとパラシュートを片付けたのは問題。事故のときは事情聴取をして村民に納得させるのが役目だ」と、警察の対応を批判した。
現場で抗議集会を開いた村民は、那覇防衛施設局、米軍のコメントを求めて米軍車両を取り囲んだまま座り込みに入った。