本村では、平成7年3月に村内23区全ての「読谷村字別構想」を策定しました。
これは、字というコミュニティーを出発点として、個性的で自立的な「21世紀をめざした村づくり」をめざすもので、字別構想は、①地区の特性と課題、②地区づくりの目標、③地区づくりの施策、④推進事業の四項目にまとめられました。
地区づくりの目標では、各字毎にユニークなキャッチフレーズが付けられており、「広報よみたん」では、その特色ある構想(村努要覧に掲載)をシリーズで随時紹介します。
プロフィール
古い文献によれば〝ねは村〟〝そべ村〟と記される古村で、三味線の始祖である赤犬子を祭っている。戦後、一旦帰村するが軍用地接収を受け、現在地に区画区分を行い集団移転した。近年は周辺に住宅が立地し、新住民が増えている。なお村内最初の公共下水道整備事業が実施されている。行政区加入人口は二千五百四十二人(六百八十六世帯)で、波平に次ぐ世帯数を持ち村内では特に規模の大きい地区である。
地区づくりの目標
楚辺は世帯数も多く、戦後の集団移転にみられるように、組織的実行力に富む集落である。また快活な社交性と赤犬子に象徴される唄と踊りの心は、積極的に伝統芸能を受け継ぐ原動力となり、国内外との交流を発展させてきた。一方、村内初の公共下水道の整備により、生活環境の改善ばかりでなく昔のような美しい海の回復も期待される。楚辺の海に面するユーパンタは〝世立ち〟のバンタの意味であるともいわれ、海の回復を契機にユーバンタの復活と居住環境の整備をはかるとともに、赤犬子が象徴する唄と踊りという、人の本源を大切にして世代を超えた文化・交流のむらづくりを進める。
赤犬子の里づくり
赤犬子の唄と踊りの心と楚辺の快活性は、伝統芸能の継承と国内外との交流の基本軸となった。この赤犬子をキーワードに文化交流の発展、海への親しみと健康づくり、道路等交通の改善、住宅地・駐車場の確保整備、環境・景観づくり、営農支援など総合的な楚辺プランの作成と多岐にわたるプロジェクトで〝赤犬子の里づくり〟を進める。
復活が待たれるユーバンタ
ユーパンタはスピガニクと並んで最も重要な海浜環境資源である。ユーバンタの復活による地域活性化の拠点機能には計り知れないものがある。
海と親しむことによる健康づくりという視点も跨まえながら、海域の浄化、養浜、海岸林の植栽などの海岸環境のトータルな整備のなかで〝ユーバンタの復活〟を進める。