読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1997年12月発行 広報よみたん / 5頁

大添区 悲願の公民館建設に着工 ~手づくりの公民館をめざす~ 大木区 軽トラックを寄贈 東恩納依徳さん

 去る十一月二日午前、大添区(上江洲謙区長)悲願の公民館建設がいよいよ始まり、その起工式が同区敷地内で挙行されました。
 大添区は、本村二十三番目の行政区として一九八五年(昭和六〇年)三月三十一日に誕生し、当時二百十九世帯でスタートしました。以来、歴史は浅いが区民の結束力と自立性で着々と伝統・文化を築いている。
 そのような中、公民館建設区民からの要望に基づき、建設委員会(源河朝徳委員長)を発足させ、二十二階に及ぶ討議を展開。その中から具体的な方針・計画を導き出し、建設にあたっては九五年四月の区民定期総会の場で、住民主体の〝手づくり公民館〟にすることの基本方針を決定この日の起工式へとこぎつけました。
 その具体的な実践方法としては建設実行委員会(二十人)を組織し、総務部・財政部・組織部・専門部・現場部・情宣部の六つの部を設置。その方法は独特で、建設業にあっては資材提供、設計業にあっては技術提供、区民にあっては労力の提供など、まさしく手づくりの公民館建設に向け、区民が一丸となって進められている。
 これに関し、上江洲区長は「無い無いづくしの大添区だが、区民には知恵を出しあい自分たちの力で造ろうという意気込みがある」と語りました。
 起工式では、多くの関係者が出席する中、工事の安全祈願や関係者代表による鍬入れ式、区民一人ひとりが代表であるという考え方から参加者全員による鍬入れで、起工式を祝いました。
【大添公民館建設の概要】
▼建設場所
・楚辺―二七九番地の三一
▼敷地面積(七〇ニ・ニ六㎡)
▼建物面積(一六三・六二㎡)
・木造平屋建(スレート屋根)
▼建築費は総額四千万円で、村補助、借入金、自己資金で、残りは寄付金などで賄う予定。

 「区の諸行事の活動に役立てて下さい」と十月二十八日午後、大木公民館(長浜宗英区長)に軽トラックが贈られ、区民を喜ばせました。
 この軽トラック(スズキキャリートラック660cc=時価62万円)を寄贈した方は、同区の東恩納依徳さん(楚辺一〇九九番地)で、贈呈にあたっては区関係者らが出席する中、東恩納さんから長浜区長に車の鍵や登録証が手渡されました。
 大木区ではこれまで、区の諸行事や老人会・婦人会団体などの行事の度ごとに、区民の方々の協力(車両の提供)を仰ぎながら諸行事に対応していたため不便をきたしていました。そのため、公民館専用の車両を購入しようと区で話し合っていたところに、これを伝え聞いた東恩納さんが「字の諸行事に役立つならば自分が車を贈呈しましょう」と今回の寄贈になったもの。
 この善意に、長浜区長はじめ区関係役員らは「東恩納さんにはこれまでにもステージの緞帳(幕)やテソト、テープルなどの寄贈をして頂いている。今回の軽トラックは諸行事に巾広く活用でき、とてたも助かります」とお礼の言葉を述べました。

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