個性的で自立的な村づくりは、住民参加に加えて、村民と行政が協力して村づくりを進めていく事が重要です。
読谷村には、23の字(行政区)がありますが、各字は、集落を基礎に発展し、今日においても意志決定力のある地域社会を形成しています。
読谷村では、平成7年に、新たな村づくりの時代に応え、字毎での計画づくりと事業の実施協力体制を作り上げるため、字別懇談会等を実施しました。
そこでは、村民と行政との共通理解を得ながら、村民の意志を行政の諸計画に反映させると共に、共同(協動)の村づくりに向けて、それぞれの字の将来目標や取り組み事業を策定しました。
それをまとめたものがこれまで連載を致しました「字別構想」です。
この「字別構想」を行政計画に反映した―つに「読谷村都市基本計画」があります。
「都市基本計画」では、本村の”まちづくり“部門における諸施策を明らかにし、行政と村民との村づくりの指針と位置づけています。
なお、字別の懇談会をとおして、村民の根底に流れる強い気概に多くのことを学びました。それは、先の大戦後においても変わることのない自然という枠組みがあり、その中で村民は、独自の歴史、文化を築き、継承してきたということです。
そこで、本村の自然地形に則り、これをあたかも東シナ海に飛び立たんとする鳥に見立てて、「都市基本計画」を”鳳計画“とし、これからの時代の変節を乗り越え、子や孫の未来へと引き継ぐ村づくりを目指すものといたしました。
”鳳計画“では、将来像を設定すると共にそのイメージを描きました。それを次に紹介します。
都市マスタープランの概要紹介
このページでは、字別構想に引き続き都市マスタープラン(都市基本計画)を随時紹介していきます。
将来地域像
21世紀は、地球的な視野に立った、自然と共に生きる安定した地域社会建設の時代である。沖縄には、自然と人とを結ぶ地域社会的な意識、フンシ(風水)が生きている。この中に織り込まれている自然との調和力を未来へと投射し、読谷村の地形形像を基本に将来像を次に示すように「飛鳳花蔓黄金環」とする。
飛鳳花蔓黄金環
読谷村は残波岬を頭とし東シナ海に飛び立たんとする鳳である。読谷岳から多幸山をへて座喜味グシクにいたる山並は、飛翔の風をはらむ羽である。鳳はサンゴの花蔓を引き、海の花畑でニライカナイから来訪する嘉利吉を迎える。
この嘉利吉を、座喜味グシクを頂きとする黄金環で受け止める。座喜味グシクは風を宿す腰当であり、大路のカジマヤーでは人・物・文化が結ばれる。そして西に賑いを置き、東を粛として山裾を養い長田川の恵みを活かし、過ぎたるを流す。
画家名嘉睦稔氏(読谷村在)によりデザイン化された読谷山鳳