子育て支援地域活動講演会
大切なのは「家族のきずな」
読谷村更生保護婦人会主催の子育て支援地域活動講演会が十月二十三日に読谷村文化センター講座室で開催されました。
講師に沖縄少年院教育部門企画主任専門員の長堂政順氏を迎え、「家族のきずな」と題する講演が行われました。講座室には関係者五〇人余が集い、相づちを打ちながら熱心にメモを取っていました。
講演に先立ち、集まった皆さんで「てぃんさぐぬはな」を歌って始まりました。
長堂氏は、三〇年の長きにわたって少年院現場の体験を元に講演がありました。
スクラップブックを片手に「今の子供たちは心が荒れている」と切り出し、諸外国や本土、県内の非行の状況を数字を示しながら述べました。
「最近は親との接点がない子供たちが増えています。反抗期にある子供たちと真正面からぶつかることも大切です。そのことによって父母の考え方を理解することにつながります。親の考え方を押しつけず、日頃から親のプライドという垣根を作らず、良く理解できるようにはっきり説明するという方針をもってもらいたい」と述べました。
また、子供たちに接するポイントとしては、子供を見つめる目(監視)、しつけ(教育)、きずな(心の安定)、社会から守る(保護)が大切だ、と示し、どんな社会、家庭状況の中でも何よりもまして大切なものは「家族のきずなです」と強調し、講演を結びました。