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2001年1月発行 広報よみたん / 20頁

楚辺区歌劇「手水の縁」を好演

楚辺区歌劇「手水の縁」を好演

 平敷屋朝敏生誕三百年記念公演「手水の縁の魅力」(主催、読谷村教育委員会)が、十一月二十六日に文化センター鳳ホールで開催され、多くの演劇・芸能ファンを魅了しました。
 公演は、二部構成をとり、第一部では劇団ぢぃーる民話劇場による「バナナの蔭」、そして二部では字楚辺芸能振興会による「手水の縁」が上演され好評を博しました。
 第一部の「バナナの蔭」は、小林愛雄が大正元年十二月に雑誌『太陽』に発表した戯曲で、脚本は組踊「手水の縁」の翻案で、ロミオとジュリエットを意識したものとされています。この「バナナの蔭」についての公演記録が今のところ見つかっていないことから、今回の公演は演劇関係者から大きな期待が寄せられました。
 また、楚辺区の「手水の縁」は昭和三年の北谷村字野里とのアシビトゥイケーで歌劇として初演を見ており、当時大盛況を博しました。今回は昭和二十四年、昭和五十九年の復活上演以来であり、好評を博しました。
 劇中、山戸と玉津が忍ぶくだりでは仲風節を山戸が踊る中、下句では玉津が登場する場面があり格調高い演技が披露されました。おもしろおかしくコミカルに表現する者の登場で会場は割れんばかりの笑いの渦に引き込まれ、静と動の妙を堪能しました。

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