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2001年2月発行 広報よみたん / 12頁

税と将来を考える 上地公太

と将来を考える
上地公太
 毎年、年に一度テレビなどで「長者番付」、「高額納税者」というものが取り上げられ、話題を呼びます。番付に並ぶ人達は、どこか誇らしい気で堂々として見えます。
 僕が日常生活で納めている税金といえば、消費税です。しかし、僕はこの消費税を含むその他の税金がどのように、どんなところにいかされているのか分からなかったので、ただ支払うということに不安と疑問を感じていました。だから消費税が三%から五%に上がったときは、ただ取られているだけではないのかという不安の念はもちろん、怒りさえ感じたのを覚えています。しかし、税金というものの本当の大切さを知って、僕は自分が間違っていたことに気付きました。
 税金は、僕達の通っている学校を造ったり、みんなが安心して暮らすための警察や消防署の給料や運営、道路や都市公園の整備など、みんなの生活をよりよくするために、いろいろなところで活かされ、大きな役割を果たしているのです。中でも一番驚いたのは、僕も去年まで受けていた義務教育の費用の大部分が税金でまかなわれていたということでした。僕は、今まで自分では税金とはあまり関わりがないと思っていたのですが、気が付かないうちにいろんな税金に支えられてきたということをはじめて知りました。
 僕は、授業で「国民の三大義務」というものを学習しました。それは、「子女に普通教育を受けさせる義務・勤労の義務・納税の義務」の三つです。「義務」には当然しなければならないという意味があります。しかし、残念なことに、その納税の義務を怠っている人がいます。その原因は税金がどのように使われているかという事を理解していないからだと思います。
 そこで、もし税というものがなくなったらというときのことを考えてみましょう。
 まず、おそらく、今のような安全で快適な生活を営むのは困難になるでしょう。なぜなら、私達の日常生活と常に密接な関係にある学校や道路、図書館や公園、ゴミ処理にいたるまですべて、税金によって成り立っているからです。税が社会から消えたら、ほかにも、義務教育九年間、子供を学校へ通わせるのにも、多くの費用がかかってしまい、保護者は苦労し、ついには学校へ通えなくなる子供もでてくるでしょう。また、ゴミの処理も個人では難しく、道路を造ったり整備したりもできず、街灯もつかず、警察も消防もなく治安も悪くなり、安全な生活は失われます。そんな状態になって一番困るのは僕達自身です。安全で誰もが安心して暮らせる社会を築くためにはやっぱり、税は必要不可欠なのです。
 お金を手元から離すのをうれしく思う人はいません。
 それでも、税金の恩恵で、より快適で安全な住みよい環境が作られているということが分かれば今までの考えも変わってくるでしょう。僕達が一番身近に関わっている教育費の問題についても、昔は、貧しい者は学校に通えなかったのに、今ではだれでも、義務教育として学校に通うことができ、生徒一人当たりの教育費も世界でトップレベルだそうです。これも国民一人一人の、こつこつと納めていった税金のおかげなのです。
 税金の仕組みを正しく理解し、一人だけが納めるのではなく、心を一つにして全ての国民が納めてこそ、国民のための税制度が生きると思います。
 また、日本と少し変わった国としてスウェーデンでは、消費税が二五%にものぼるという表示がありました。消費税五%でスウェーデンの五分の一の負担しかない我が国に対して、「高すぎるのではないか」などと、不満を抱いていた僕には、とても考えられませんでした。
 確かにスウェーデンは、行き届いた福祉活動で世界的にも有名です。しかし、そのかわりに国民は高い税金を納めなければならないのです。それでも、国民がこの制度を支持し続けているということは、とてもすばらしいことだと思いました。
 もうすぐ二十一世紀です。これからは僕達の手で、築き上げていく時代がやってきます。みんなで税金をちゃんと納め、すばらしい国になっていくように、税のことをよく理解することが必要だと思います。
 しかし、近年、税収の落ち込みや、景気対策のために長年公債発行を続けたその結果、借金が増え続けいく一方です。結局、納税や財政の問題は僕達一人一人の問題で、だれかに任せっきりという考えは一番いけないと思います。遠い未来のことではなく、もう差しせまっている問題なのだから…。
 難しいかもしれないけれど、関心を持ち税金に対しての知識を養うべきだと思います。
 二十一世紀の主人公は僕達なのだから、今から税金の重要性やその使い道などの理解を高め、どうしたら社会はよくなっていくのか、住みよい社会、環境を築くためどう取り組んで行くべきか考える事が大切だと思いました。将来、誇りを持って義務を果たせる納税者であるために。

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