保育の窓二三
一時保育の雨のち晴
読谷保育所では一時保育がスタートして四年、南保育所でも二年目となりました。これまでたくさんの方々が利用しています。
一時保育についての国の方針は、少子高齢化が続く中、ゆとりをもって、楽しく子育てをしてもらいたいと専業主婦の家庭などの①育児疲れ解消②急病・出産・冠婚葬祭③パートや職業訓練など勤務形態の多様化等に伴う一時的な保育の需要に対応するために実施されました。児童福祉の増進を図ることを目的に、保育所が自主的に一時的な保育に取り組むことで国の補助を受けており、週に一日から三日、月に十五日を限度に利用することができます。
初めて一時保育を利用されるお母さん方は、「人見知りするんです。お昼寝の習慣がありません。泣いたらどうしましょう。」などと不安な様子です。我が子を思うお母さん方の思いを感じずにはおれません。
初めての環境の変化に大泣きする子、抱っこして話しかけ、時には園庭へ気分転換に出たりすることもあります。預けるお母さんも心配顔です。きっと後ろ髪を引かれる思いなのでしょう。
六か月児から就学前の子供たちが利用でき、毎日利用者が異なるのが一時保育です。そこでは、同年齢はもちろん異年齢との関わりが持てる場でもあり、慣れてきた子の中には、小さい子のお着替えなどのお手伝いしたり、泣いている子には「泣かなくて大丈夫だよ。もうすぐお母さんが迎えにくるからね。」と優しくなだめてくれます。それで小さい子は本当の兄や姉のように慕い、後追いしたりマネッコをしたり。中にはお兄ちゃんお姉ちゃんにならってトイレトレーニング始めた子もいます。三・四歳児の子供たちは互いを意識して、苦手だったお食事も一緒に楽しく食べるようになります。その様子を保護者の方に話すと「あんなに泣いていた頃が嘘みたい」とビックリされます。
また、大泣きしていた子もお迎えが来ると笑顔に変わり、抱っこされると嬉しそうに笑います。親子の絆を感じるひとときです。
「また来るからね」と手を振ってくれる子供たちを見送るとき、嬉しくなり、「頑張ろう!」と新たな気持ちになります。月数回の利用で多くて五人の小さな集団ではありますが、子育て奮闘中の家庭支援のお手伝いができ、そして子供たちが楽しく過ごせる場がつくれたらと思います。
読谷村保育所・保育士
大城 綾乃