読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2005年3月発行 広報よみたん / 10頁

保育の窓二九 であい

保育の窓二九 
であい

 子供は、何ものにも換えがたい「宝もの」です。六か月で入所してくる子が一歳になり、やがて歩けるようになります。その第一歩を発見する時の喜びはその子の親にも勝るとも劣らないほど保育士も感動するものです。そのことを全体集会で報告し全児、全職員で喜びます。喃語(アーアー、ブーブーなど)から単語を発音するようになり「マンマン」は子供の元気の源で離乳食から始まって楽しい給食へ、食べる喜びが「マンマン」であり食べる度に単語が増えると日々実感しています。
 保育の現場で今ほど食育の重要性が求められたことがあったでしょうか。次々と県からの通知があり、「保育所から食育の発進を」と文書で追い立てられている現状です。公立保育所では、物を噛めない子や飲み込めない子が増えていることに対して危機意識を持ち、食育にスポットを当ててきました。五歳児保育(幼稚園生)の中で取り上げ完成していくという体制です。栄養士が各保育所を回り、栄養の学習として食物を赤、黄、緑に分類して指導し、今ではすっかり定着してきています。
 南保育所では、保育まつりでクリスマスの夢の装飾を実現し、その形でバイキング方式でお食事を楽しんだということです。
 また、北保育所ではランチョンマットの赤・黄・緑の三色に白を加え、「栄養素」の他に「旨み」を味わうことを教えようと試みられました。
 読谷保育所でもクリスマスに向けた「親子クッキング」でクッキー、ひらやーちー、ピザを作ってみてとても好評でした。日本栄養士会から委託を受けた連続親子講座という二〇組限定のクッキング講座も引き受け調理員も一体となって取り組むことができました。講師には、沖縄市の仲松安夫氏と管理栄養士の比嘉京子さんを迎えて沖縄の昔の食事「ウムクジ」を使った料理やススキ茶を味わうことができました。また、比嘉さんのお話の中で「睡眠の大切さを知ることで、すべての子供の生活リズムは正しく導くことができます。」と結論づけていました。食べ物を大切にし、しっかり良く噛んで食べる子は心が落ち着き、ひいては物を大切にするようになります。食育の中でマナーや栄養素を知り、食べ方やクッキングを楽しみにする子は命の大切さをも感じてくれます。「いただきます」「ごちそうさま」と農作物を作ってくれた農家の方、お料理を作ってくれた調理師などへの感謝が分かるようになるのです。この子と出会った両親、保育士、子供同士、保育所はその出会いを活かす場所でもあります。「宝もの」をその環境の中で磨く場所なのです。周りの環境は「宝もの」を育成するために求められているものに十分に応えなくてはならず、一生懸命に保育を頑張っているところです。何故なら彼らは訴える術も知らず、幼児期は可愛くそして、あっという間に過ぎ去ってしまうものなのですから。
 現在読谷村は、健康増進プロジェクトと環境問題を重要施策として取り組んでいます。それは保育所の課題そのものでもあると思います。保育所は、「子供を預かるだけでなく、社会を預かってきたといえる」とコンセプトワークショップ代表の佐藤修氏はその著書『保育園の未来経営を考える』の中で表現しています。「宝もの」は愛と慈しみの中で育まれる事を忘れず、今後とも保育所を預かる者として保護者と地域と共に次世代の育成に頑張っていきたいと思います。
 読谷村保育所 知花勝子

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