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2005年12月発行 広報よみたん / 13頁

読谷の自然(115)昆虫類【チョウ類】54~ツマムラサキマダラ(マダラチョウ科)

読谷の自然(115)昆虫類【チョウ類】54~ツマムラサキマダラ(マダラチョウ科)
 前翅長48㎜内外。オス(写真)は前翅の先端(つま)が青紫色に光り、後翅は茶色です。メスは全体茶色、前翅にわずかに青色があり、後翅に多数の白い帯状斑があります。インドから東南アジア、台湾に分布し、日本では迷チョウとして記録されていましたが、1992年以降沖縄諸島に定着したようです。最近では鹿児島県の奄美諸島まで分布を広げています。沖縄島で普通に見られ、林の周辺をゆるやかに飛んでいます。食草はガジュマル(クワ科)やリュウキュウテイカカズラ(キョウチクトウ科)などです。
 本種のオスがオオゴマダラ幼虫の体をなめまわす行動が観察されており、なめられた幼虫はその後死亡することも確認されています。マダラチョウ類の成虫(特にオス)は、植物からアルカロイド類を摂取し、これを防御物質や性フェロモンの原料として利用することが知られています。このことから本種のオスはオオゴマダラ幼虫の体表からアルカロイドを摂取していると推察されています。なぜ幼虫が死んでしまうのか原因は分かっていません。
文・沖縄県ミバエ対策事業所
         小浜継雄
写真・宮古島市博物館
         砂川博秋

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