読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2006年7月発行 広報よみたん / 15頁

読谷の自然 タイワンクツワムシ(キリギリス科

大きさが後翅(うしろばね)の端まで60~77mmもある大型のキリギリス類で、体色は緑色型と褐色型の2つのタイプがあります。本州にすみ「ガチャ、ガチャ」となくクツワムシによくにているため、クツワムシの名前が付けられていますが、鳴き声も異なる違う種類のキリギリスです。
 草食生で平地から山地の草たけの高い草原や民家の生け垣、サトウキビ畑など農耕地周辺にもすんでいます。日没後活動しはじめ、灯火に飛来したり、しばしば車のあまり通らない道路上などもおりていることがあります。
 草の葉の上に止まり、最初はギューイッ、ギューイッと数回繰り返して鳴き始め、その後ギュルルル・・・とけたたましく鳴き続けるので、すぐにわかります。
 本種は、国内では本州の静岡県以南から四国、九州、琉球列島まで分布し、国外では台湾から東南アジアの熱帯域まで広い分布域を持っています。
出現時期は8月頃から翌年3月頃までで、秋季から冬季には成虫が数多く見られ、舗装していない道路わきで土中に産卵管をのばし、産卵する雌個体もよく見られます。
 村内でも森林地域近くの林縁や草原、民家周辺、草たけの高いススキ草原のある農耕地周辺などで見られます。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。