読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2006年11月発行 広報よみたん / 17頁

読谷の自然(126) 昆虫類 【バッタ類】 65 ~クルマバッタ~ (バッタ科)

本種は体長がオスで35~45
mm、メスで55~65
mmのバッタ類で、平地から低山地域までの開けた草原(など)にふつうに見られます。トノサマバッタによく似ていますが、本種はより小型で、前胸背が盛り上がり、後縁部は鋭くとがっています。本種の前翅(まえばね)には白色と褐色の不規則な斑紋が見られ、また後翅(うしろばね)には黒褐色の帯があり、その内側は黄色味を帯びています。この後翅を広げて飛んだ時、黒褐色の帯が半円状の「車模様」のように見えることから、この名が付いています。成虫の体色は緑色型と褐色型の2つのタイプが出現します。また、飛んだ時、パタパタと軽い音を出します。
国内では本州から九州の南西諸島まで広く分布し、国外では台湾、朝鮮半島、中国、ジャワ、セレベス、インドのアッサムやカシミール、アフリカ大陸など広い範囲に生息しています。
 発生時期は本州では7月から11月までですが、南西諸島では周年と考えられ、村内でも農耕地周辺の草地や農道脇の草丈の低い草原や荒れ地(など)でふつうに見られます。
文 :嵩原建二
(県立名護養護学校教諭)
写真:小濱継雄
(県農業研究センター)

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