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1957年9月発行 読谷村だより / 4頁

生活の技術について

生活の技術について
 生活改善普及事業の推進体として生活改善グループの育成が最も大切であるがこれ等のグループ活動で最も主なることは生活技術の改良です。生活技術の改良の目標は生産の増強・農家経済の安定・家事労働の軽減等が根本となっています。ではそれぞれについて生活技術の改良をするという事はどう言う事かと申しますと年産増強という目標に対してはグループ員の具体的な生活方法として農村の入々が丈夫な体で元気に働き明かるい生活を営むための栄養改善とりあげられています。私達の手によって生産された農産物を利用してどんな健康的な料理が出来るか農繁期の栄養はどうするか、どんな保存食を考えたらよいか、家庭菜園はどうするか等が工夫されます。
 衣服の改良では働き易く便利な作業著の作製衛生的で脱着の便利な下着の塾備等を考える。農家経済の安定という目標についてはかまどの改善、冠婚葬祭等の行事改善、予算生活、家計簿の記入、時間励行等がとりあげられて居ます家事労働の軒減については主に台所全休の設備台所用具の配置、農繁期の共同作業、共同託児所等色々のことが考えられます。この様にして生活技術の改良は日常生活の中に沢山ころがって居ります。
 グループ員は最も切実に感じている問題をとりあげて生活することがのぞましい。その場合生活改良普及員が、その補導役としてグループ員が活動し易いように、よりよい結果を斉するように絶えず指導助言をする事になっている。

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