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1961年10月発行 読谷村だより / 4頁

秋の交通安全運動

秋の交通安全運動 
準備期間十月二〇日~十月二四日 実施期間十月二五日~十月三一日
 この種の、週間運動と云う行事は、とかく、形式に流れがちにして、その実はそれ程に効果の挙らない場合もあります。
 しかし交通安全の問題は、歩行者、車輌の運転者、それに住民が三者一体となって、交通道徳、交通法規を遵守しなければ、到底交通事故の減少をみることは困難といわなければならない。
 また、交通安全に対する問題は、如何に強く、あるいは若干の強要が伴っても、それが過酷であるということはなく、むしろ、いい加減に安易な状態における発生した事故を傍観することが遙かに罪なことと思う。
 交通事故は、自分の子供に限って、大丈夫であろう、あるいは、自分は絶対に起さない、また災難に罹らない等と各人心に祈るのであるがそれは飽くまで願いであって、そう思うことは係りなく他発的にも起る事件であることを常に認識して、単に運動週間中の問題としてないで、地域住民の一人一人が、交通安全の問題意識を持って、交通道徳、交通法規を厳に守って、お互いの村をして、交通事故が発生しないような、明るい社会を建設したいものである。
 交通安全運動の強調週間は過ぎたけれども、前述のように、常日頃から、交通の安全に対する問題を忘れないために、また交通道徳及び法規を知るために、以下交通安全の「三正運動」と云う事項を記して、各人の反省を促したい。
一、正しい歩き方
(イ)「左側通行の励行」歩行者の正しい通行の基本は左側通行であり、特に歩車道の区別のない道路では、対面交通を励行すること。
(ロ)「正しい横断の励行」事故の占める率が道路横断の際の発生が多いので、その安全性を強調指導する。
(ハ)「信号を必ず守ること」信号機、手信号の行われているところでは必ずそれに従って、横断、歩行すること。
二、正しい運動の励行
(イ)「交通法規厳守」各車輌運転者は、交通法規をすなおに守って、安全運転に心掛けること。
(ロ)「安全思想の昂揚」車輌運転者は常に人命尊重の精神に徹し、交通安全の鍵を握っているという自覚を堅持すること。
三、正しい道路の使用
(イ)「道路は、交通の用に供するのが本来の目的であるので、通行の邪魔になるようなものを放置して、交通の阻害又は事故の原因にならないようにすること。
(ロ)道路工事、建築資材等、道路使用の際の適正なる処置
(ハ)適正なる駐車、停車の励行とその取締強化

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