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1965年4月発行 読谷村だより / 3頁

読谷村議会会報発刊について 読谷村議会議長 知花平良

読谷村議会会報発刊について 
読谷村議会議長 知花 平良
 村民の皆様このたび本村議会において、会報を発刊することになりましたので議会議長として村民各位に御挨拶かたがたお知らせ致します。
 現在の市町村議会制度が戦後、法の改正によって戦前の内閣制度から戦後大統領制度に変わったことは村民各位が御存知のことと思います。大統領制度は市町村議会議員も市町村長も市町村住民の直接選挙によって選出され、この代表機関を相対立せしめて、それぞれの権限を分担し、相互の均衡によって、自治の円滑な運営をなさしめる制度であります。
 市町村の政治は議決機関(議会)と執行機関(市町村長)の二つの機関によって行なわれており、市町村住民がもっている自治権の内市町村住民の意思決定は市町村議会に、またその執行は執行機関の市町村長にそれぞれ分担されております。
 その制度に基きわれわれ議会は民主主義を基調とする議会政治の確立強化に力を入れて来たのでありますが、幸いにして村民各位の御協力と御指導を得て本村議会の円滑な運営がなされておりますことを村民各位とともに御同慶にたえません。この制度から考えた場合、われわれ議会は村政のあり方を村民に知らしめる義務があり、また村民の皆様は知る権利があると思います。よって今回本村議会において一年間の議会録の一部もしくは全部を村民に公開するために読谷村議会会報を発刊することになりその準備中でありましたがこのたび印刷製本とも完了致しましたので次の事項を付して配布致します。
一、公民館に備え付けて住民から閲覧の要望があれば何時でも公開して永久に保管する。
一、公民館のない部落は現区長から新区長へ申し送り、村民から閲覧の要望があれば何時でも公開して永久に保管する。
一、議会議員、村当局、教育委員会、村婦人会、村青年団協議会、議会事務局は関係部問及び村民から閲覧の要望があれば何時でも貸与する。
配布明細
 議会議員二〇部、村当局四部、各公民館(一部)二二部、教育委員会一部、村婦人会一部、村青年団協議会一部、立法院議員一部琉球政府内務局地方課一部議会事務局三部、予算の関係で前期配布明細の通り各部に配布致します。村民各位がこの会報を読んで(閲覧)戴き、われわれ議会に建設的御意見と正しい御批判を寄せて戴くことによって、真の住民代表としての職責を全うすることが出来ると思います。では村民各位の御協力を御願い致しまして議会会報発刊と配布に当りお知らせかたがた御挨拶と致します。

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