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1978年3月発行 広報よみたん / 4頁

これはバカデッカイ! 一株三キロのネショーガざくざく

これはバカデッカイ! 一株三㎏のネショーガ ざくざく
 ヒーシャー汁に欠せない添物の中に「ネショーガ」というのがある。通称山原ショーガといわれ、その美味は一段と食欲をかきたて、ヒーシャー汁には絶対欠せないなじみのもの。
 このネショーガの試験栽培が村内の農家で行われ、一株三㎏にもおよぶネショーガに関係者は皆びっくり。話題を呼んでいる。
 この試験栽培は本土の某業者が県内の数ケ町村に委託栽培させ、適作地域を選定しているもの。村内では嘉手納良正氏(宇座)等八名の農家によって栽培され、予想以上の収穫をあげることができた。とくに、喜名原一帯で栽培した国吉盛吉さんの畑では一坪当り十二㎏の生産量。本土市場では加工用としてキロ当り三○○円内外で取り引きされ、採算は充分だという。
 しかしこの作物、土壌のえり好みがはげしく、地域によって失敗を余儀なくされたところもあり、関係者の心境は複雑そのものです。
 ネショーガの適作条件は酸性土壌を好み、PH五~六程度が最も適し、極度に乾燥をきらう、これらの諸条件を満たした地域が国道五八号線東側一帯の畑地だといい、試験栽培の結果は上作だという。
 村農協儀間営農指導員は、今後、村の将励作物として選定するかは今後の課題とし、ネショーガの肥培管理は割と簡単であり、需用度もかなり高い。試験栽培の結果は在来のものに比べ粒は数段も大きい。市場性にもすぐれ、安定した値段で取り引きされ、採算ペースは充分にある。ことに、国道東側での成果は、今後の農業振興の上から、川林地域の効果的利用の再発見だと思う。今後は試験栽培をかさねていく中で「読谷ショーガ」の銘柄づくりをめざしてもいいのでは、はと話していた。

※写真は原本参照

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